
10月のある金曜日はOBC(※)となった。
台風の進路が東側にそれたため、数日前は雨風の強まる予報だったにも関わらず当日はキャンプには支障のない状況。
先に着いていた兄(以下、A)は、タープ下にテントを張る過保護張り。
Aはキャンプに焚き火は必須という信念のもと、せっせと焚き火を準備しているようだった。
焚き火必須ではないボクは腹が減っていたので、テントを張るよりもさきに晩メシを。
ササっと牛肉を切り、玉ねぎと一緒に炒め味付けをし、炊き立てのご飯にかければあっというまに牛丼の完成だ。
キャンプ料理も手慣れたものだ。
家を出る直前にレンジで温めたご飯がキャンプ場に着いてもまだ温かかったら楽だな
と思ったがそんなことはしていなし、
お湯を沸かして湯煎するだけで牛丼の具が出来れば楽だな
と思ったがそんなことはしていない。

しかし、こうやって見ると犬のエサみたいだな・・・。
牛丼だけではオッサンのカロリーをまかないきれないので、うどんも食べることにした。
牛丼、うどん。
このとき、最近テレビで見た「ヒロシのぼっちキャンプ」のあるフレーズが思い浮かんだ。
ヒロシ(冷凍ちゃんぽんを作って食べながら)
「凝った料理もいいですけど、これでいいんですよ。」
すごくそう思います。
オッサン二人でタープ下で向かい合い、食事をしながらどうでもいい話をする。

会話もそこそこに、買ったばかりのカメラで写真を撮りたくてウズウズしていたので数枚撮影してみた。
あいにくの曇り空のため、星はときおり雲の間から光っているだけ。
台風の影響で雲がかなり早く動いていたため、星が出た隙を狙うしかない。
これではそんなに星も映らないなと思いながらとりあえず撮ってみると、肉眼では見えないような星まで写りこんでいる!

(といっても、ブログ用に画像圧縮するとそうでもないか。)
興奮気味にAにカメラのモニターを見せるもこの感動はあまり伝わっていない・・・。
同じ町に生まれ、同じように育てられ、同じような教育を受けてきたはずだが、こういう感性はまったく異なる。
どうもカメラについては、
「自己満足の世界」
と思っているようだ。
いや、そのとおり写真撮ってる人はほとんどみんな自己満足だと思う。
趣味とはそういうものだ。
Aはたばこに月7,000~8,000円くらい使っているらしく、年間で8~10万円近い金額だ。
たばこの代わりにカメラが余裕で買えるのだが、いまのところ興味がないらしい。
だが、小学校3、4年生のころ、ボクが完全オリジナル漫画「北斗のけんざぶろう」を自由帳に描いていた時、それを見たAが「南斗のけんいちろう(仮称)」を描き始めたことを忘れてはいない。
弟のボクが「兄ちゃんが真似する~」と親に報告したのは遥か昔。
時は経て、キャンプについても先に始めた弟がそののよさを語るも全く興味を示さなかったAだったが、いつの間にかドはまりしている。
カメラについても、もしかしたらそのうち興味を示すのではないかという思いもあるが、ここは静観しておこう。

そんなオッサンキャンプの夜も更けて。
翌朝。
今回で2回目となるアルカディアビレッジ。
チェアは使わずに芝生の上にグランドシートを敷いてゴロゴロして過ごしたが、これが楽ですごく気持ちがいい。

アルカディアビレッジは景色・雰囲気はあまり期待できない、と個人的な評価は控えめだったが、新しい芝生が本当に気持ちいいのでチェアなしで過ごすのがおすすめだ。
一方気になったのは、そんな新しい芝生も利用頻度の高い区画は徐々に芝生が傷んできており、また、焚き火で焦げてしまっている場所がある。

前回ここでキャンプした際にスパッタシートを持っていなかったので焚き火はやめておいた。
(※スパッタシートとは溶接作業で、飛ぶ火花や金属粉などを受けるためのシートのこと)
その後、特に芝生の上での焚き火にはスパッタシートが必須であると考え、ロゴスの焚き火台シートを購入した。
みんなが気持ちよくゴロゴロ芝生のうえで過ごせるように最低限の配慮は必要だなと感じる。
土曜日の朝だったので、受付開始の8時前からぞくぞくと車がやって来た。
チェックアウト、インともに10時という余裕のない設定だが、受付を済ませた人たちが空いている場所にどんどん設営を開始し始める。
さすがに10時までのんびりもできそうにない。
9時には撤収を終えて、キャンプ場内を少し散歩。
炉付きサイトには相変わらず黄色い提灯がきれいにぶら下がっていた。

自宅まで車でわずか30分。
次回もまた、レンジでご飯を温めて持って来よう。
*OBC(おっさんのBROTHER CAMP)
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