
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
あるキャンプで焚き火をしようとした時のこと。
焚き火台を出し、薪を置き、ほどいた麻縄にファイヤースターターで火をつけようとしていたところ。
周りで遊んでいた長男がそれに気付き、以前一度やらせたファイヤースターターに挑戦したいと言う。
何度か着火を試みるも、うまく火花が出ない長男。
「しょうがないなあ、こうやってやるんだぞ」
と、代わりに着火しようとするも、薪がやや湿っていたこともあり(言い訳ではない)ファイヤースターターは失敗。
仕方なくバーナーで着火することにした。
車からバーナーを持ち出すと、今度はバーナーに興味を示す長男。
「オラがやりたい。」
いつからか、なんの影響か自分のことをオラと呼ぶようになった長男。
それを真似て次男もオラと言うようになった。
まだ小学2年生の長男オラにバーナーを使わせるのは危ないと考え、ためらった。
しかし、その時、冒頭の言葉が頭によぎった。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
(連合艦隊司令長官 山本五十六)
オラにはまだ早い、まだできないと決めつけるのではなく、危ないものは危ないと教え正しい使い方を教える。
うまくできたらほめてやる。
我が家のキャンプ司令長官として、オラたちを立派なアウトドアマンに育てなくては、この激戦のキャンプブームを乗り越えることはできない。
すなわち山本五十六の教えを取り込むべし。


オラ「お父さん すぐバーナー使うじゃん」
司令長官「・・・・・。」
三等兵が司令長官に生意気な口聞くんじゃない。
こだわりもいいけど、バーナーでサッサと火をつけようね。
かの山本五十六も、自身の教えが後世のキャンプに生かされるとは思いもしなかっただろう。
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