
※本記事は、一部PRを含みます。
どうもYAMA@CAMPですFollow @YamaCamp77
キャンプのブランド・メーカーって色々ありますよね。
コールマン、スノーピークなどの大手メジャーブランドから、スポーツ店の展開するプライベートブランドなどなど、キャンプをするうえでの道具選びの選択肢は日々広がっている印象です。
そんな中でも、今、個人が立ち上げるガレージブランドも数多く見られるようになってきました。
個人で企画・デザインした製品などを販売する比較的小規模なブランドのこと。
経営者自身がその製品・カテゴリーの利用者や愛好家であることが多く、より消費者目線でのモノづくりをされている傾向にあります。
このキャンプブームのなか、自分でブランドを立ち上げてみたいと考えている人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、当ブログ独占インタビュー!
「ガレージブランドってどうやって立ち上げるの」
という疑問について、今まさにブランド立ち上げをされたSALTAHIKE(サルタハイク)さんにお話しを伺いました!
SALTAHIKEさんに聞くブランド立ち上げ!

SALTAHAIKE(サルタハイク)は、2021年に立ち上げ現在進行中のまさに生まれたてのブランド。
その名前は ”道案内・旅人の神様である猿田彦神(サルタヒコノカミ)様から”
商品第一弾として、オリジナルペグ ” BITE STAKE(バイトステーク)” を製作されています!
(ペグ紹介については記事の最後に。)


こんにちは!よろしくお願いします。
ブランドの立ち上げについて素朴な疑問が色々ありますので質問させてください。
まずはSALTAHIKEさん自身のキャンプ歴はどんな感じでしょうか?

よろしくお願いします。
キャンプ歴としては、子供のころ父親に連れられて行ったのが始まりなので20年以上になります。
小学生くらいの頃から海、山、川といろんなキャンプ場に遊びに行き、当時珍しかった冬キャンも経験しました。
その後はファミリーキャンプ、グループキャンプを中心にキャンプ沼にハマっていきました。

20年以上も!
やはり、ご自身もキャンプが相当お好きなんですね。

キャンプブランドを立ち上げて運営していくとなると、現在の仕事ってどうなるんでしょうか。
本業とするか兼業とするかの判断もあると思いますが。
また、BITE STAKEは特徴的なデザインですが、何かデザイン系のお仕事に関わっていらっしゃるんでしょうか?

SALTAHIKEは兄弟で立ち上げたブランドです。
弟は形としては兼業になります。
工業系なので設計は得意でしたが、デザインはかじった程度ですのでデザイナーさんに手伝ってもらった部分も多くあります。
兄は、病気による入院などで離職し、今は専業となっています。デザインに関しては完全に素人です。

意外にもデザインは専門ではないんですね。
製品を生み出すには特別なスキルが必要なようにも思えますが、ガレージブランドって誰でも立ち上げられるものでしょうか?

立ち上げるだけなら誰でもできますし、特別なスキルは必要ないですが、周りの方の協力は絶対に必要です。
例えば、会社を全部一人で回すことは実質不可能です。
仕事の中身を「自分ができること」「自分にできないこと」に分けて、できないことは任せてしまうという、相手を信頼する気持ちが必要になります。
他のブランドや企業も「周りに感謝する」とよく言われてますが、それはつまり単独でできることに限りがあるのをよく解っているからこそではないでしょうか。
どんなに良いアイデアがあっても、高い実務能力があっても、それだけでブランドを立ち上げ、運営するのは難しいと思います。

こんなキャンプギアがあるといいな、と思うのは簡単ですが、どのようにそれを実行に移すかと考えると周囲の協力は必要ですよね。
それから気になるのは立ち上げに必要となるお金ですね。

弊社の場合はおおよそ250万円ほど必要になりました。
BITESTAKEは特殊な形状をしているため、権利保護などに通常より経費が必要だったので、その分高くなったかもしれません。
体感として、1千万あればどんな会社でもスムーズに立ち上げられるのでは?とは思いました。
ちなみに、この立ち上げ費用の大半は製造費です…。

趣味の延長で気軽に出せる金額ではないですが、おおよそ車一台分でブランドが立ち上げられると思うと夢のある話ですね。

つぎにガレージブランド立ち上げの主な手順を教えてください。
また、立ち上げに要する時間はどれくらいでしょうか。

手順としては、弊社の場合、アイデア→設計→資金集め→製造会社さんを探す→権利関係の手続き→販路を作る(クラウドファウンディングなど)、といった流れでした。
期間としてはこれだけで1年以上かかっていたりします。
特に時間がかかったのは設計期間でした。
弊社はオリジナル商品での立ち上げで1からやる必要があったためこの期間が必要でしたが、会社の業態によってはもっと短い期間でも立ち上げられると思います。

なるほど、まずアイディアを元に資金を集め、実行に移すんですね。
資金を集めるのには説得力のあるアイデアや設計などが必要になるため、時間もかかりそうですね。
それでは立ち上げで特に苦労された点はどこでしょうか?

苦労した、という話だと全部になります。
というか、現在継続中で苦労が続いています。ただ、その苦労もまた楽しいと思えているのは大事なことかもしれません。
ちょっと特殊な事例にはなりますが、緊急事態宣言のために、ペグのフィールドテストや写真・動画の撮影が異様に難しかったのがある意味一番苦労した点かもしれません。

苦労を楽しめるのは、きっと好きなことだからですよね。
BITE STAKEに続く、次の商品予定はありますか?

アイデアは今無数にあふれてきています。
ペグのカラーバリエーションを増やすことはもちろん視野に入っていいますし、ペグ自体のアップグレード案もすでにいくつか用意してあります。
今回のBITE STAKEは30㎝クラスのペグですが、それとは別の軟地盤に強い40㎝クラスのペグ、ソロキャンに向いた軽量型ペグは現在開発中です。
ペグ以外のキャンプギアの開発も進めていきたいと思っているところです。

自分自身の頭の中をカタチにできるなんて楽しそうですね。
今回はお話ありがとうございました。

今後も「デザインでキャンプを変える」を合言葉に新たなキャンプギアをどんどん開発していこうと思っています。BITE STAKEにとどまらず、ワクワクした気持ちで手に取れるギアを出していきますので、乞うご期待ください。
ガレージブランドの立ち上げって、例えば鉄を扱う会社がキャンプ用鉄板を売り出すように、その職種から派生して立ち上げるものばかりかと思っていましたが、やる気次第では誰にでもチャンスがあるものなんだと分かりました。
特に自分が趣味としていることなら、多少の困難も乗り越えられるかもしれませんね!?
ガレージブランドの立ち上げに興味のある方の参考になりましたら幸いです。
BITE STAKEはこんなペグ!(PR)
今回お話を伺ったSALTAHIKEさんがブランド立ち上げと共にまず世に出したのが、BITE STAKEです。
SALTAHIKEさんから商品提供いただきましたので、簡単ですがご紹介いたします!
BITE STAKEはこれまでのペグにはなかった曲線(アーク)形状。
今まで見たことないデザインですね。
これは物欲を刺激するカタチですよ・・・。

曲がったアルミペグならいっぱい持ってますが、ペグが曲がっているなんてこれまでの常識では考えられませんね!
SALTAHIKEさんご自身が、強風の中のキャンプで曲がった鍛造ペグを見て、「曲がるなら曲がる方向に強くすればよいのでは?」と思い付いたとのこと。(プロジェクト裏話より)
デザインに関しては専門分野ではないとのことですが、もしかしたら、専門でないからこその発想なのかもしれません。(ただ、裏話を読む限り、1mmの設計にもこだわるなどとても専門でないとはおもえませんが)
なんだかこのヘッド、鳥(カラス?)が右を向いている顔のように見えなくもありませんね。

今後はカラー展開も検討されているとのことなので、ブラックだとなおさら鳥のよう。(と思うのはボクだけ??)
ただ、このヘッド形状にも意味があって、打ち込みのためのガイドとなっており、常に同じ角度で打てる仕組みだそうです。

いざ叩こうと思った瞬間、ヘッドトップではなくガイド部分を叩きそうになったのはご愛敬。
曲がっているからといって打ち込みにくさはありませんでした。
強固な地面では試せていませんが、名前のとおりしっかりと地面をBITE(噛みつく)して通常のストレート形状の鍛造ペグ同等の使用が可能と感じました。

おそらくこれだけしっかりと刺さるペグであれば、テントやタープのほうが先に風に負けてしまうのではないでしょうか。
個人的な考えとしては、ペグはテントやタープを安全に張るためにある一定の強度があればよいと思っているので、ストレート形状とアーク形状のどちらがベターであるかという強度の比較はあまり気にしなくていいのかな、と思います。
それよりも、このBITE STAKEが出てきた意味は、SALTAHIKEさんが掲げる ”誰も見たことが無い「デザインと機能性が融合したギア」” という言葉が表しているとおり、今までにないデザイン(機能美)にあると思うので、このキャンプブームの中で人とは違うモノを求めている人には、まさに刺さる一品ではないでしょうか。

うーん。
ガレージブランドを立ち上げるとこんなデザインのペグも作れちゃうんですね!
興味のある方は是非ホンモノを手に取ってみてください。
おわり。
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