
8年くらい使っているヒゲソリがとうとう電源を入れてもウンともスンともいわなくなったかと思えば、電源はオフなのに夜中に洗面所でブーンって動き出して気味が悪く、もはやオンもオフもなくなっている今日この頃。
香六ダム公園キャンプ場にやってきた。
2月の祝日。
翌日世間は仕事のためか他のキャンパーさんは5組ほど。

今回も友達のツールームをシェルター代わりにコット泊だ。
友達には申し訳ないが、使うのがコットと寝袋と調理器具のみなので撤収がめちゃめちゃ楽だ。
居候キャンプというカテゴリーがあるならば是非毎回そうしたいくらいだ。
昨年末からのキャンプ、3回連続居候中だ。
もちろん、ただで居候しているわけではない。
こちらは寒がりな友達のために灯油ストーブを提供している。
ギブ&テイクな関係だ。
こういう状況を見越したのか、先人も
「与えよさらば与えられん」(新約聖書「ルカによる福音書第六章)
という言葉で表している。
「ストーブを与えよさらばツールームを与えられん」
聖書にまさかキャンプに使える言葉が書かれているとは思いもしなかった。
ちなみにどうしてもどちらか選べと言われたら仏教徒だ。
さて、居候といえど食べ物まで用意されているわけではない。
本日の料理は・・・、
グラタンだ。
もちろんキャンプ場で一から調理するほどマメではない。
だから家で下ごしらえしてきたものを温めるだけだ。
クーラーボックスからグラタンを取り出す。
温める。
食べる。

キャンプ場に来たらなるべくグータラするのだ。
温めるだけといってもグラタンなのでバーナーの火にかけたって底が焦げるだけ。
しっかりと全体をオーブンしてやる必要がある。
しかしダッチオーブンもそれを乗せる焚き火台も持っていないので、前日たまたまテレビで見た「極上!三ツ星キャンプ場」にヒントを得て、今回はバーベキューコンロをオーブン代わりに温めることにした。

ユニフレームのちびパンにフタをして、炭を入れた尾上製作所のフォールディングBBQコンロに突っ込む。
マツコと10分。
もとい、待つこと10分。
グラタンが完成した。

マカロニが好きでレシピ以上のマカロニを入れたため、ほとんどマカロニの塊になってしまったが、もしかしたらこれは我がキャンプ史上もっともオシャレに仕上がった料理かも知れない。(いつもキムチ鍋だから・・・)
味はマ・マーのマカロニグラタンの素(ミートソース味)なのでほぼ間違えのないおいしさ。
ちびパンには市販のソース2人前が丁度いいようだ。
グラタンをモサモサ食ったあと、やっぱり追加でキムチ鍋+サリ麺を食べ、友達とお互いのコドモの話や夫婦喧嘩の話で盛り上がり、11時には寝ることにした。

グラタンにキムチ鍋にアルコール。
メタボ予備群として守るべきリミットはすでに超えており、この日はお菓子を解禁した。
寝袋に寝ころんでAmazonプライムビデオでダウンロードしてきたウォーキングデッドを見ながらオーザックをほおばるという、家では見せてはいけないオヤジの堕落した姿がそこにあった。

翌朝。
イビキをかいている友達を置いて一人湖の周りを散歩することにした。
ダム周辺はちょうどよい散歩コースになっている。
以前来た時にはなかった釣り用の桟橋のようなものがあった。

ゆっくり歩いても1周30分もかからないので大した運動にもならないのだが、昨夜のオーザックもしっかりと帳消しになった気分で清々しい。

散歩から帰ると寝ていた友達もようやく起きた。
朝食として昨晩の残りのキムチ鍋にサリ麺を放り込んで温め直す。
ついさっき朝の散歩で帳消しにしたはずのカロリーを早くも取り戻したかっこうだ。
朝から満腹になったお腹をさすりながら少しずつ片づけを始める。
車に寝袋などを載せるため、テントを出たその時だった。

何だろう・・・何か違和感がある。
いや、たまたま目にしたのがそうだっただけかもしれない、と思ったが。

・・・・・。
ペグの向きが・・・。
おかしいね・・・。
ほぼ同時期にファミリーキャンプを始めた友達。
すでに3年以上は一緒にキャンプをしているが、今まで全く気が付かなかった。
初心者にありがちなペグの向きの間違いを3年以上続けていることになる。
これは教えてあげるべきか迷ったが、
例えば 「鼻毛が出てるよ」
というような言いにくいことを指摘してあげてこそホントの友達だ。
居候の身ではあるが恐縮ながら
「ペグの向きが違うよ」
と優しく教えてあげた。
友達曰く、奥さんにもこのペグの打ち方で教えてあげたらしい。
すなわちこれは友達から奥さんと子供へ、子供から孫へ、孫からひ孫へ。
代々伝わるはずだった誤ったペグの打ち方をここでを断つことができたと考えると、ホントにいいことしたなと思えた。
居候しなければ気付かなかったかも知れない。
しばらく寒い季節は続くので、また次も居候キャンプをさせてもらおう。
香六ダム公園キャンプ場の紹介記事はコチラ↓

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