
10月最後の週末。
山間部の紅葉は今が見頃と多くの人達がこぞって紅葉狩りに出掛ける時期。
我が家ももれなく紅葉のキャンプを楽しむため、2か月ほど前から予約していた小板まきばの里にやってきた。
前回の雨キャンプから二週間。

道中からすでに木々の色づきが全く変わっていることに気付く。

深入山は道路から見ても登山道に多くの人がいるのが見えたし、キャンプ場へ行く前に寄った正直村にもお客さんが多くいた。
キャンプ場に着いてまずはテントを張る。
乾燥していたためか地面が固く、スチールペグは2名が軽傷、1名が頸椎損傷、1名が再起不能となった。

このキャンプ場はペグがしっかり刺さる分、地面が固めな場所があるためアルミやスチールペグではご覧の通り負傷者続出となる場合もあるので、鍛造ペグ等固めのペグ持参をおすすめする。
我が家もヨメには内緒で数本鍛造ペグを追加購入する必要がありそうだ。
午後3時半になると、本日のイベント、焼き芋タイムが始まった。
参加者で落ち葉を集めて粗朶焼き場で豪快に火をつける。

落ち葉拾いに夢中になった子供たちは、モクモクとあがる煙にも見入っていた。
もちろん、焼き芋もおいしく出来上がり。

夕方になると徐々に気温が下がりはじめ、いつの間にか2℃ほどになっていた。
焚き火の火力を懸命にあげる長男。
すでに炎がモウモウとあがっている状態で吹いてもあまり意味はないのだが、火吹き棒がお気に入りだ。

しかし間もなくして焼き芋でお腹が満たされたためか、夕食もそこそこにヨメコドモはなんと6時半にはテントに入って寝てしまった。
日中、子供たちは落ち葉集めに夢中になったり、チャンバラをして走り回って遊び疲れたのかも知れない。
日が暮れて暗くなったとはいえ、まだ7時にもなっていないのに寝てしまうとは何事だ!
と、一人の時間がたくさん過ごせることに喜びを隠せない。
その後は、一人で焚き火とカメラを楽しんだ。
この日は満月でとても明るい夜だ。
星はほとんど月明りのため見えないし、ライトを消して歩いても人影ができるほど。


真夜中の2時。
誰かの足音で目が覚める。
そうだ、サイト前の湿原を満月が明るく照らすのがちょうど2時ごろだ、と管理人さんが言っていた。
テントから外を見ると管理人さんがカメラを持って写真を撮っている。
寝ている場合ではない、と思いカメラを取り出し、真夜中の撮影会が始まるが、他のキャンパーさんたちも寝ているため無言のままシャッターの音だけが聞こえる。

色々と設定を変えて月を撮ろうとするも、知識がなくカメラの難しさを痛感する。

後日、管理人さんの写真を見ると、満月の夜に月を撮るのではなく、地面に映し出された木の影で月の明るさを表現していた。
写真を撮っている人は見るところが違うのだなあ、と唸った。
その後テントに戻り、2時間ほど寝て朝を迎えた。
夜明け前の5時に起きて再び写真を撮ったり、一人静かな時間を過ごす。

ヨメコドモが起きてきたのは8時前。
夕方の6時から、実に14時間近くもよく寝たもんだ。
一方、寝不足のオヤジは朝食のために炭を熾し、シチューを温める。
14時間寝たヨメコドモ。
身を粉にして働くオヤジ。
冬キャンプに付いて来てくれないヨメコドモとの今年のファミリーキャンプも今日が最後の予定だ。

ヨメコドモが再び落ち葉拾いや笹舟で遊んでいるあいだにテントを撤収。
キャンプ出発前に、
「オラ、キャンプなんか行かねえ」
とぐずっていたのがウソのように自然の中の遊びを満喫していた。
まきばの里周辺の紅葉のピークもほぼ終わり。
これからの時期、雪中キャンプも楽しめるし、牧草地の一部もソリ遊びができるように開放する予定とのことなのでデイキャンプでも楽しめそうだ。
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