
写真AC
キャンプの夜。
それは自然に囲まれた環境。
虫の声。
川のせせらぎ。
焚き火の音。
人の話し声は多少あっても大半は静かな夜を過ごせるのだが、時折騒がしい夜もある。
そんな騒がしい夜を我が家の体験からいくつかお伝えします。
実録#1 スピーカーからの音楽
これは誰もが経験したことがあると思う。
我が家の場合で一番ひどかったのは、広島県北部某キャンプ場。
我が家のテントから2、30メートル離れた位置に後から来た20代くらいの男女5、6人。
午後3時頃に到着した瞬間から、そのうちの一人がそれなりの音量で音楽を流し始めた。
それは夕方になり、日が暮れても止まる事なく流れ続けた。
この日、我が家の子どもたちとヨメさんは8時ごろには寝始め、おっさんは一人で焚き火を楽しもうとしていたのだが、その間も音楽は鳴り続ける。
曲のジャンルは聞いたこともないジャパニーズポップスだ。
焚き火の音を楽しむ、という感じではないなと思い、同じ音楽なら自分の好きな曲を聴こうとイヤホンをしてスマホで音楽を聴いた。
10時頃には焚き火を終えて寝ようとするも音楽は流れ続けている。
これはほんとに大げさではなく、15時に来た時から途切れることなく流れ続けているのだ。
流れているのが聞いたこともない、あまり好きではないジャンルの曲なのがさらに気にくわない。
いや、仮に好きな曲だったとしてもあまりの長時間の垂れ流しはさすがに耳障りだ。
我が家のテントとその若者たちの間には2,3張りの家族連れやカップルもテントを張っていた。
おそらく我が家よりもよっぽどうるさいはずで、誰も文句を言わないのが不思議なくらいだ。
仕方なくとりあえず放っておいて寝ようと思い、一旦はテントに入ったのだが。
夜11時前になっても音量が下がらないので、とうとう堪忍袋の緒が切れてテントを出て・・・
車から取ってきた耳栓をして寝た・・・。
実録#2 ギター
これも広島県北部の某キャンプ場。
あまり遭遇することはないけれど、たまにキャンプ場でギターを弾く人に出会う。
そしてそれは何故かいつも男性二人組のキャンパーだ。
一人がギターを弾き、もう一人がそれを聞くというスタイル。
弾き手と観客。
アーティストとファン。
どうして見かけるのはいつもこの組み合わせなのか分からないが、とにかく男性二人組だ。
どこか遠くでギターの音が聞こえるのならば、まあなんとなくBGMにならなくもないが、これが隣のテントだと地味に耳に入る。

ギターをキャンプ場で弾くということは、誰かに聴かれることが前提だろう。
ギターの音は嫌いではないけれどキャンプ中に聞きたいか、というとそうではない。
隣のテントにギター弾きがいたら、あまり聴きたくないギターを聴かされ気も遣わなくてはならない。
キャンプ場でギターを弾くのを楽しみにしている人もいるだろうから、これは騒音と言っては失礼かもしれない。
ただ、ギターを弾くときは横のテントの人の顔を見て、眉毛をハの字にして愛想笑いをした人がいたら、ちょっとその手を休めてほしい。
その愛想笑いしてるのはボクだ。
続く。

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