
「思てたんと違う」
自分で思い浮かべていたイメージと現実に目の当たりにしたモノがかけ離れていた場合に口にする言葉
– Yamapedia –
5月のキャンプ以来、約3ヶ月ぶりのキャンプに出かけたは8月の吉日。
この3ヶ月、コロナになったりコロネを食べたり、予定を立てても雨が降ったりで一向にキャンプに行けなかった我が家。
今回もキャンプに行くと言っても、バンガローを予約したのでテント泊ではない。
が、キャンプ場にあるバンガローに泊まるのだから「キャンプに行く」ということでいいではないか、と思うので一応キャンプレポということにしておく。
なぜバンガローにしたのかは前回記事にしたので要点だけ言うと、夏は暑いから、に尽きる。
角島へ


今回向かったのは山口県の西部日本海側にある角島。
島へとつづく角島大橋が、映えスポットとして観光客に人気の島だ。
我が家から3時間弱のドライブを経てキャンプ場のある大浜海水浴場に到着。
強い日差し。
炎天下のテント設営は勘弁頂きたいのでバンガロー泊という選択肢は正解であったかに思えた。
ここのキャンプ場は車は一切入る事ができずリヤカーをひいて荷物を運ぶ必要がある。
しかし、ショッピングカートを引くのが好きな息子たちはリヤカーを引くのも好きなようでオトーサンはとても助かった。


ヨチヨチと約50メートルほどリヤカーを進めたところで、何やら建物が見えてきた。
並ぶプレハブ小屋。
さらにその奥に今夜泊まるバンガローが現れる。


受付は駐車場から100メートルくらいは離れているだろうか。
「こちらは初めてのご利用ですか?」と聞かれたので「はい」と答えると、トイレや炊事場はキャンプ場と共同であることなどひととおり説明を受けた。
「それではバンガローにご案内します」と言われスタッフの方に付いて行くとなぜか目の前のバンガローとは違う方向へ歩き始めた。
ん?
案内されたのはバンガローではなく、プレハブ小屋だ。
え?
およよ?
だいぶ思てたんと違う状況
ワタシのイメージするバンガローはこんな感じだ。


正直言うとバンガローとコテージとケビンとコスナーの違いはよく分かっていないが、おおよそ丸太などで組まれた木造の小屋だと思っている。
そして案内されたバンガローがこちら。


はて、これはバンガローだろうか。
バンガロー、もしくはバンガロー式住居は、平屋造りで建物の周囲にベランダを持ち、全体に傾斜の緩い大屋根をもつことが特徴的な、木造家屋の様式である。
wikipedia
ほれ、木造家屋とあるぞ。
と思って読み進めると・・・、
日本では、「バンガロー」といった場合は、主に公設のキャンプ場などに設けられる、簡易な宿泊小屋のことで、テントを恒久施設にした程度の小屋という位置づけで、キッチンなどの設備をもたず、キャンプ場の共同施設を利用する部分があるものを指す。
wikipedia
木造家屋であるとは書いていない。日本でのバンガローは「簡易な宿泊小屋」ということらしい。
一方で、辞書などにはやはり「キャンプ場などに設ける木造の簡易な宿泊施設」とも書いてある。
やはりこれはどうしたってバンガローと呼ぶには一般的なイメージとは異なる気がする。
もし100人のキャンパーにこれはあなたのイメージ通するバンガローかと聞くとおそらく9割以上が「思てるんと違う」と答えるだろう。
とはいえ、事前のリサーチ不足。
「だいぶ思てたんと違うなあ」
と言いかけて言葉をぐっと飲み込んだ。
スタッフさんからカギを渡され中に入ると・・・。


茣蓙(ござ)が敷いてある6畳程度の広さ。
やっぱり思てたんと違いますな。


エアコンと冷蔵庫は備え付けられている。
暑さしのぎのためにバンガローを選んだので、これはこれで当初の目的は達することができそうだ。
しかしながら、だいぶ思てたんと違う感じなので、久しぶりのキャンプ(ぽく過ごすこと)を楽しみにしていたが、ややテンションは下がり気味であった。
キャンプっぽくないを満喫
とりあえずテントの設営は不要なので、荷物を置いてキャンプ場隣接の海水浴場へ。
4時間近く砂と海に入る事を繰り返し楽しく過ごす。


遊び疲れてプレハブ小屋、あ、バンガローに戻る。
ヘキサタープを持って来ていたが、何だかプレハブ小屋の横で設営する気もなくなり、夕食はタープの下で海鮮バーベキューでもしようかと思っていたがそれも面倒臭くなってやめた。


というわけで、車で5分の「グランビスタ角島」へ。
海鮮丼を堪能。
もはやキャンプでもなんでもないですが、残念ながら非常に美味しかったです。


食後は島内にある牧崎風の公園へ。
島の雄大な景色を楽しみながら散歩した。


つまりこれは観光ですな。もはやプレハブ、あ、バンガローで寝るだけでキャンプでもなんでもありません。


プレハブへ戻り(もうプレハブでいいよね、プレハブなんだから)夏の夜なので花火をした。


子供は楽しそうだったし、ヨメさんはヨメさんでワタシへの愛情を花火で表現してくるし、何だかんだキャンプっぽくないけど満喫した一日であった。


バンガローも夜になると仮設住宅みたいになっていたが、この頃にはもう慣れたもので、よく冷えるクーラーのお陰で快適な我が家と化していた。


なんだかんだで夏はバンガロー


翌朝、朝の散歩。
テントサイトではそれはそれは気持ちのよさそうな海の景色が広がっており、少しうらやましくもあった。


そんなテントの風景を見ていると、果たしてキャンプらしいことは何一つしていないことが寂しくなり、ひととおりのキャンプ道具は持ってきていたので、朝食くらいは作るか!と頑張ってソーメンを茹でた。(とことん手抜き)


バンガローがプレハブという、思てたんと違う状況が我が家からキャンプっぽさ、アウトドアスピリッツを剥ぎとってしまったものの、汗だくのテント設営と撤収は免除となり、なんだかんだ言って夏はバンガローを選ぶのも悪くないと感じた二日間であった。


でも、やっぱりアレはバンガローではなくプレハブだよね(笑)
おわり。
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