
前回のキャンプ帰宅後、忠犬のようにヨメさんの機嫌を伺い優等生であり続けた日々であったが、それでも「今年のキャンプはもう終わり」というヨメの決定に変更はなく、いよいよ12月最後の週末が近づくタイミングで反旗をひるがえし、駄々をこねるということに方針転換した。
このコロナウィルス蔓延しつつあるなか、キャンプに行きたいと駄々をこねる。
正解、不正解でいうとヨメの言う「今年のキャンプはもう終わり」が正解なのだが、キャンプウィルスに効くワクチンがあれば教えてほしい。
結果として、家事のお手伝いと言う名の強制労働と引き換えに許可が下りた。
そんなわけで、12月最後の金曜日。
向かったのはキャンプ場ではなく、ゲレンデであった。
友達を拾い、やわたハイランド191リゾートを目指した。
やわたハイランド191はスキー場なのだが、今年からゲレンデの一部を利用してキャンプができるようになった。

到着は夕方5時前。
道中に雪はなく、キャンプ場にだけ雪があるというベストコンディション。
センターハウスで受付を済ませると、スタッフの方が駐車場からキャンプサイトまで荷物を運んでくれるという。
車が乗り入れすることができないのは知っていたので、荷物を運ぶために子供用のソリを持参していたが、思いがけぬヘルプですごく助かった。
雪上運搬車に荷物を乗せ換えて、50メートルほど先のBサイト1番へ。
荷物をグランドシートの上に載せてテントの設営開始。


友達と行く冬キャンプの設営はいつも以下の2通り。
・カンタンタープの側面をシートで囲った即席のシェルターにストーブを置く
・屋外で焚き火にあたって暖を取る
どちらも中途半端で寒いので、今回は友達のツールームテントをシェルター代わりにすることにした。
以前同じコールマンのツールームテントを持っていて一人で設営すると結構面倒だったので手放したが、さすがに男二人で設営するとあっという間に設営できた。


ツールームテントに灯油ストーブを置くだけで充分暖かかったので、手放したのはもったいなかったなと思うが、これとは別に欲しいシェルターがあるのはヨメには内緒だ。


この日は寒いので揚げ物祭りをするつもりで、から揚げ、かき揚げ、フライドポテト、ちくわ、ほたて、大葉などを準備。
揚げ物に使うのはダイソーのメスティンだ。
このメスティンがキャンパーの間で話題になっていたのは知っていて、たまたま買い物をしていたダイソーに置いてあったので買い物カゴにいれたら、支払いの時点で100円ではなく500円ということに初めて気付いて思わず「高っ!」と口走ってしまった。
(この瞬間まで本当に100円だと思っていた)
ともあれ、油を注いで揚げ物を開始すると、一度に揚げる量には制限があるものの十分に使えることは分かった。
500円の価値はありそうだ。


一度に少しずつしか揚げられないのだが、すぐにおっさんの胃袋のほうが追い付かなくなってしまう。
楽しみにしていた揚げ物祭りは、準備してきた食材の3分の1ほどを食べたところで、お腹いっぱいになってしまった。
外では誰もいないゲレンデがライトで照らされ、スタッフがコースの整備をしている。


かつて、スノーボーダー(?)として色々なスキー場で滑ったり転がったり、滑ったり打撲したりしていたのが懐かしい。
おっさんになってスキー場へ行くこともなくなったが、こうやって夜のゲレンデを前にしてキャンプをするというのもいいものだ。


気温は徐々に下がり、10時頃にはマイナス3℃くらいになった。
全体的に曇っていた空が晴れると星がよく見えた。


焚き火をする気満々でいつもより多めの薪を持ってきたが、一度テントにこもってしまうとわざわざ寒い外で焚き火をする気も起きず。
またしても「焚き火をさぼる」というキャンパーにあるまじきアレをアレしたので、今年のキャンプの焚き火率は6割程度ではないかと思う。
おっさん二人がストーブにあたりながらあーだこーだと話をしていたら0時前になっていたので寝ることにした。
友達はツールームの中でツーリングドームのインナーテント。


こちらはコットで寝ることにした。


ここのところキャンプでは夜中に寒さで目覚めることが多かったが、この日はテントの中なので雪中キャンプでも寒さを感じることなく、朝までぐっすりオヤスミマンだった。


翌朝。
今回で今年のキャンプは終わり。
なので、年越しソバとして日清さんの特盛を朝からいただいた。
ちなみに日清さんは後乗せサクサクを推奨されているが、個人的には先入れフニャフニャが好みだ。


スキー場には朝7時前から車がやってきて、ずいぶん早い時間からスキー客が来るなあと思っていたらリフトが7時30分から動き出すようだ。
7時15分頃にはスキー場のアナウンスが始まりゲレンデに音楽が流れ始めた。
キャンパー目線で言うとにぎやかになるにはやや早い気がしたが、ここはゲレンデなのでこういう雰囲気も嫌いではない。


食事とコーヒーを終え、おもむろにソリを持ってゲレンデに向かいソリで滑ろうとしていたら友達もついて来た。
まだ少年の心をもっているのは自分だけではないことに安心した。
オッサンふたりがゲレンデの坂を歩いて登りソリで滑り降りる。
本当の少年なら何度だって喜んで滑るところだが2回滑って満足した。
オッサンの最高の笑顔がはじけた・・・。
オッサンのソリ&キャンプも悪くないが、子供がスキーでも興味を持ち始めたらスキー&キャンプに来ようかな。
今年最後のキャンプは珍しいゲレンデキャンプになったが、駄々をこねてでも来たかいがあった。
コロナで先行き不安ではあるが、来年はどんなキャンプライフになるだろうか。
※今年一年お読みいただきありがとうございました。よろしければ来年も駄文にお付き合いください。
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