キャンプのお楽しみのひとつは焚き火ですね。
焚き火には薪を燃やすのが一般的で、キャンプ場やホームセンターで売られている薪はだいたい長さ30~40cm、太さ7、8cmが主流です。
そのままのサイズではまず火が立ち上がりにくいので、通常、焚きつけ用の枝や細い薪が必要になってきます。
単純に薪を割るなら斧(手斧)がそのために作られた道具なので一番適しているし、なによりカッコイ~のですが、今回は斧ではなくナタ(鉈)をご紹介します。
鉈の種類
ナタの種類には、ナイフのカタチをした剣鉈と刃が長方形の腰鉈があります。
キャンプに適したナイフは他にもあり、あえて剣鉈を選ぶ必要はないと思いますので、ナタを使うのであれば腰鉈一択でしょう。
また、刃も片刃と両刃の二種類がありますが片刃は主に枝払いや皮むきに向いていますので、ここも両刃の一択。
したがって、キャンプで薪を割る用途では腰鉈の両刃が最適です。
使用上の注意点
ナタで薪を割るさいには下の写真のように振り下ろしては危険です。
薪割りというと斧を振り下ろして原木を縦割りするイメージがありますが、手で薪を持って割るナタの場合、かならず薪に刃を当ててから、薪とナタを同時に落とすようにしましょう。
使用している鉈をレビューします
腰鉈の両刃の中でボクが使用している”千吉金賞 小型石付きエビ鉈 全鋼” をレビューします。
- 全長:285mm
- 刃長:135mm
- サイズ:幅65×高さ295×奥行35mm
- 質量:360g
- 刃の種別:両刃、全銅
- 材質(刃部):刃物鋼
- 材質(柄部):木
出展~amazon ~
薪を小割にするには長すぎず短すぎずちょうどよいサイズです。
モーラナイフ(Morakniv Companion Heavy Duty Burnt Orange)と比較しても6cmほど長いだけで大きすぎるということもありません。
このナタのいいところはヘッドの先端部分が名前のとおり「石付き」で出っ張っており、薪を割っていて誤って地面を叩いても刃が当たりにくくなっています。
実際の薪割りの能力はどうかというと、まず、スギやマツなどの針葉樹であればまったく問題なく割れます。 ( ※ 木の硬さは一般的に (硬)広葉樹 ⇔ 針葉樹(軟) です。 )
キャンプでの薪割りの目的が主に焚付け用の小割りであることを考えると、針葉樹が割れれば用途としては十分です。
一方固めの広葉樹(ナラ、カシ、クヌギなど)の薪割りについては、やや力を入れて割り込む必要があります。
経験上8割は割れますが、 あまりに固い材にあたった場合はむやみに勝負を挑まず降参しそのまま焚火に放り込みます。
刃の立たない広葉樹をあえて小割りにする必要性はないので、基本的には針葉樹が割れさえすれば十分だと個人的には思います。
必要十分な能力です。
また薪を割る以外にも、木を削ることも可能です。
小割にした薪でフェザースティックを作れるので、ナイフがない場合でも問題ありません。
薪を割る道具は必ずしもキャンプに必須ではありませんが、自然の中での作業はキャンプの一つの醍醐味でもあります。
今回紹介したナタは手軽に薪割りが楽しめるので、斧もカッコイーのですが、ナタも選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか!?
おすすめのナタ
ナタもかなりの種類がありますが、個人的におすすめのナタを3つ選んでみました。
ユニフレームから。見た目カッコよし!
こちらはコスパがよさそう!評価も高いですね。
個人的にはユニフレームが武骨な感じがしてカッコーはいいのですが、ナタにそこまで金をかけるか、という点もありますので、使用している”千吉金賞”が石付きで使いやすく一押しです!
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