【オールドレンズ】Nikkor H AUTO 50mm F 2 分解清掃

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Nikkor H Auto 50mm F2 分解

どうもYAMA@CAMP (@YamaCamp77)feat.Cameraです。

前回父親の使っていたカメラとレンズが眠っていることを思い出して引っ張り出してきました。

【ニコマートFTNとNikkor H Auto】父親のカメラとレンズ 
オールドレンズを調べていたら、ふと父親のカメラのことを思い出しました。付いていたレンズは清掃すれば使えそうです!

放り投げられていた割りには比較的キレイで、手持ちのミラーレス一眼 α7Ⅲのレンズとして使えそうな感じです。

ただ、レンズをよく見てみるとカビやチリ汚れがあるため、分解してキレイにすることにしました。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解
Nikkor H Auto 50mm F2 分解

あくまで素人が自分でキレイにできるならちょっとやってみようかな、という軽い気持ちで行ったレンズ分解となりますので、専門的な観点からの突っ込みはご容赦下さいねっ!!

ねっ!!

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準備するもの

レンズによってはカニ目レンチなどの専用の工具が必要になるようですが、NIKKOR-H Auto 50mm F2については以下の道具でクリーニングしました。

・精密ドライバー

・レンズクリーナー、クリーニングティッシュ

・ブロアー

・ゴム板、コンパス

ほとんどが家にあったので新たに購入したのはレンズクリーナーキットくらいですが、全部揃えても2000円ほどです。

分解開始!

まずは正面についている銘板(押さえリング)を外します。

銘板には小さな小さなイモネジが一本ねじ込んであるので、精密ドライバーで外します。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

反時計回りにネジを回します。かなり小さいので1mmのマイナスドライバーが必要です。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解
使っているのは0.9mmのマイナスドライバー

ネジを外したあとは銘板を回して外す必要がありますが、ここで使うのがゴム板です。

吸盤オープナーを使って外すのが一般的なようですが、1700円ほどするうえにそんなにレンズを分解する機会も多くないのでゴム板を加工することにしました。

コンパスで銘板の径に合うサイズに円を描き、ハサミやカッターで切り取ります。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

丸く切り取ったゴム板を銘板の上からかぶせます。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

レンズのリアキャップをゴム板に押し当てます。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

銘板がガッチリと固定されていて手で回そうにも回らないので、ゴムの摩擦を利用して外します。

リアキャップをゴム板に押し当てながら右手側を反時計回りにひねります。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

銘板が外れました。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

レンズ個体によってはもしかしたらゴム板すら使わずに銘板は外せるかもしれません。

鏡筒の取り外し

レンズの鏡筒は本体に埋まっているだけなので、特に工具などなくても外れます。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

スポっと外れました。外れにくい場合は逆さまにすれば落ちてきます。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解
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外した鏡筒には合計6枚のレンズが入っています。

下の図の左側の濃い青が前玉、右側の濃い青が後玉です。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

まずは前玉側を外します。

前玉側はねじ込み式で鏡筒にくっついているので反時計回りにまわせば外れます。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

あっさりと簡単に外すことができました。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

ちなみに外した前玉側には合計で3枚のレンズが入っていますが、3枚のうち中央のレンズを磨くにはさらに分解が必要なようです。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

力いっぱい回して外そうとしますがビクともしません。レンズオープナーなどの工具が必要ですが、カビがあるのは表面のレンズだけのようだったので、中央のレンズまでは分解しないことにしました。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解
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次に後玉側を外します。

後玉も鏡筒にネジ式で組まれているのでクルクルと回せば簡単に外れます。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解
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後玉側も3枚のレンズ構成となっていますが、こちらも3枚のレンズのうち中央のレンズには手を出さず表面を拭きとるのみとしました。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

組み直し

レンズを拭き終わったら組み直します。

鏡筒にレンズを戻すのは外した時と逆にねじ込んでいくだけなので簡単です。

少しコツがいるのが、鏡筒を本体に組み込む部分です。

本体側には二か所ほど黒いツメがあります。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

鏡筒にあるピントリングのレバー絞りのレバーをこのツメにうまく合わせないといけません。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

すなわち、絞りのレバー幅の広い方のツメに合わせ、

Nikkor H Auto 50mm F2 分解
絞りのレバー?をツメに合わせます

ピントのレバー幅の狭い方のツメに合わせて組む必要があります。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

うまくハマらない場合は、本体側を開放F値(F2)に合わせ、鏡筒側も絞りが開放(開いた状態)にして、まず幅の広いツメの方を合わせて、ピントレバーの方を幅の狭いツメの位置に動かすとハマりやすいです。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

というわけで組み上がりました。

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

パット見でかなりキレイになりました。(自己満)

光に当ててみると細かなチリは残りました。やはり完全に分解はできなかったので素人の清掃では限度があったようです。

それでも清掃前よりはカビなどが取れたので十分です。

その後実写してみましたが、バッチリ映るようになりました。(そんな気がする)

Nikkor H Auto 50mm F2 分解

レンズの分解は初めてでしたが、ますます愛着が湧いたような気がします。

レンズによっては複雑なものがあると思いますが、今回はズームレンズでもなく、電気的なパーツもないマニュアル単焦点レンズだったので比較的構造がシンプルでした。

50年ほど前のレンズですが、シンプルな構造で作られているモノづくりの凄さを実感することもできました。

オールドレンズとしては特に人気レンズでもないNikkor H AUTO 50mm F2の清掃という、なかなかニッチな記事になりましたがどなたかの参考になれば幸いです。

おわり。

コメント

  1. 市毛猛 より:

    同じタイプのレンズですが、後玉の間のカビを取りたく鏡胴を動かしていたら、絞り羽根がばらけてしまいました。鏡胴はどの様に分解できますか。

    • YAMA@CAMPYAMA@CAMP より:

      市毛猛さん
      こんばんは!
      せっかくご質問いただいたのですが、鏡胴の分解について詳しくご説明できる知識がありません!
      私が分解時に参考にした動画がこちらですが、どこかにヒントがあるでしょうか・・・。
      https://www.youtube.com/watch?v=KqRplze1NNA
      お持ちのレンズで分解動画を検索されたらもしかして見つかるかもしれません。

      お答えできず申し訳ありません。

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