我が家の初めてのヘキサタープ、サバティカルのルピネM(SABBATICAL LUPINE M)を紹介します。
これまでメインで使用していたのはAmazonで3400円で購入したUnigearのスクエアタープ。
これはこれで安くていいのですが、3m x 3m なので家族4人がタープの下で食事をするには狭く、基本的に日陰のスペースを作るとか、夜露を避けるために荷物を置く、といった使い方をしていました。
せっかくの自然の中なので、キャンプでは開放的に過ごすため、天気がよければタープを張らないことが多かった我が家。
しかし今年は夏のキャンプをたくさん予定していたので、さすがにまともなタープが必要だということになり、なかでも比較的楽に設営できるヘキサタープを買うことにしました。
購入後、数回使用しましたのでレビューしたいと思います。
SABBATICALとは
SABBATICAL(サバティカル)は、アウトドアスポーツ用品の輸入販売を手がける「A&F」が立ち上げたブランドです。
「スカイパイロット」や「モーニンググローリー」といった人気テントを生み出し、2020年も「ギリア」「アルニカ」といったいわゆるツールームテントを販売していますが、いずれも人気のため抽選販売が続いています。
個人的にはギリアがとても気になって以前記事にしました。
ちなみに「SABBATICAL」本来の意味は「使途に制限がない職務を離れた長期休暇のこと」(wikipedia)のようです。
これ、英語圏の人がテントやタープに「SABBATICAL」と書いてあるのを見たらどう思うんですかね?
海外メーカーがテントに漢字で「長期休暇」って書いてたら、日本人が、え?って思うのと同じ感じなんでしょうか(笑)
SPEC - スペック
ルピネは、6人用のLサイズと4人用のMサイズがありますが、以下はMサイズのスペックです。
本体 | 210Dポリエステルオックス・遮光PU加工(耐水圧3,000mm)・撥水加工・UV加工 |
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ポール×2 | A6061・Φ32mm・全長240cm |
ハンガーテープ/ローダウンテープ×各2 | ポリプロピレン |
ペグ×8 | スチール・25cm |
8m 2又ロープ×2 | ポリプロピレン・Φ4mm |
3mロープ×4 | ポリプロピレン・Φ4mm |
キャリーバッグ/ポールケース/ペグ・ロープケース | 210Dポリエステルオックス |
重量 | 総重量5.1㎏(ポール2.1㎏、ペグ0.8㎏) |
収納サイズ | L71cm×W20cm×H17cm |
タープ本体
生地はポリエステル。
今流行りのT/C(テクニカルコットン・ポリコットン)ではありませんが、その分本体は2.2kgと軽量です。
同等サイズのT/Cが3.8kg~なので約2/3の重さですね。
厚みは210Dポリエステルオックスフォードなので、引き裂き強度や耐久性は十分です。
触った感じもペラペラではなく、しっかりした生地です。
生地には遮光PU加工(ポリウレタンコーティング)が施されています。
PU加工は加水分解で劣化するのですが、こればっかりは今後使用して耐久性を確かめるほかないですね。
加水分解は直接雨に濡れるだけでなく普通に空気中の水分に降れるても起こりうるので、使用せず保管しておくだけでも劣化は避けられませんが、極力よく乾燥させ、濡れた場合はシーム部分などを重点的に拭き取りするなどして大事に使いたいと思います。
ポール
ポールはアルミ合金製のA6061。
A2017などのジュラルミンの高強度と比較すると強度は落ちるものの、その分耐食性が良好な素材です。
60cmのポールを4本つないで、最長240cmの長さ。
もちろんポールを減らして180cmや120cmの長さにアレンジ可能です。
下の写真は、片側を180cmに短くして影をより多く作っています。
ペグ
ペグ打ちは8か所。
スチール製の25cmペグが8本付属しています。
これでも十分と思いますが、我が家は念のためポールを支える二又ロープだけはエリッゼステークの28cmを使用しています。
サイズ
タープのサイズは4.2 m x 4.75mです。
全幅で4.2mなので、30°の角度でタープを張った場合、実際にタープ下に入る幅は約3.6mですね。
と言っても分かりにくいのでだいたい下の写真くらいです。
全長は4.75mで4人がタープの下で過ごすとこのようになります。
天気がよければ快適に過ごせる広さです。
雨天時にはやはりヘキサタープよりもレクタタープに軍配が上がりますが、ポールの長さを短くして吹き込みを少なくしたり、追加のポールで屋根面積を広げるなど工夫はできますね。
Lサイズ(5m x 5.7m)の4人利用であれば、よりしっかりと雨もしのげると思います。
遮光性
生地にUV加工が施されており、真夏でもしっかりと遮光してくれます。
下の写真は8月の気温33度近い晴天時のもの。
強い日差しの下でしたが、影もしっかりとできており暑さを十分和らげてくれます。
生地が十分な厚みなので影も濃いです。
ハンガーテープが便利
LEDランタンなどを吊るせるハンガーテープが付属していて、非常に便利。
高さ調節も容易です。
シェラカップなどを引掛けたり、ある程度の重さはしっかりと支えることができます。
ここがお気に入り
張り綱に対して「適正に力が加わる為、非常に美しい曲線美と耐風性を実現」(SABBATICAL)との言葉通り、張り姿が気に入っています。
ポールとポールを結ぶシルエットがきれいだと思うのは自己満足でしょうか。
もう一つのお気に入りポイントは色です。
サンドストーンカラーは明るすぎず、暗すぎず我が家のテントのぺトロールグリーンとマッチしていると思うのは自己満足でしょうか。
まとめ
今回はあえて流行りのT/Cタープは購入しませんでした。
ポリエステルなのでタープ下での焚き火はNGですが、冒頭で書いたように、我が家はこれまでタープを張らないことも多かったので、基本的にタープの下で焚き火をするということがそもそもありません。
そういう訳で、軽さとメンテナンス性、雨天時のより高い耐水圧を考慮してポリエステルのタープを選択しています。
思った以上に影も濃く、全体的なクオリティも満足できるものです。
ポリエステルのヘキサタープを探している方は、サバティカルのルピネも候補のひとつにどうでしょうか。
(9月1日現在、Mサイズは売り切れています。)
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