
久しぶりに聖湖キャンプ場に行った
最近はほとんどソロキャンプという名の星空撮影が多くなっており、今回も主な目的を星空撮影にして向かったのは聖湖キャンプ場だ。
・最近行っていないキャンプ場で新鮮さを感じたい。
・星も見たい。
・ファミリーキャンプも控えて出費があるので、できれば無料のキャンプ場がいい。
ということで到着した聖湖はゴールデンウィークの連休中というのに拍子抜けするほど空いていた。
連休中とはいえ、暦どおりだと翌日は平日のため、仕事の人が多いようだ。
場所は選び放題の状況に右往左往しながら、5番サイトにしようかなとかなんとか考えながら

結局は平らな場所にテントを設営した。(このキャンプ場は全面フリーサイトです)

ここでゆったり深々とチェアに座り、足を組んで文庫本でも広げれば、落ち着きのある大人のソロキャンプになるのだろうがそうはいかない。
カメラを持っては立ち上がり、数枚撮っては座り、5分後にはまたカメラを持って立ち上がって座る。
この繰り返しだ。
そしてやっぱり落ち着かないので、聖湖の湖畔まで散歩することにした。
湖のそばに行くとちょうど南側の空が開けていたので、夜中に天の川を撮るのにちょうどよさそうだ。

テントに戻って夕食に「くにまつの汁なし担々麺」を食べた。
広島の麺類といえば汁なし担々麺とお好み焼きだ。(個人的にお好み焼きは麺類だと思っている)
初めてキャンプで食べたがこれはこれでビールに合って美味しくいただいた。

本当なら食後は焚き火をゆっくり楽しんでのんびりと過ごせばいいのだが・・・、

お腹が満たされたところで、真夜中の星空撮影のため焚き火もそこそこに夜9時にはテントにもぐり込んだ。
夜中の叫び声
自分のテントの近くには他のキャンパーはいなかったが、夜のキャンプ場は意外と声が響く。
この日も少々大きめの話し声が続いていたのでなかなか寝付けずにいた。
ようやく寝袋の中でウトウトし始めた矢先。
キャンプ場に大きな声が響いた。
「我慢スルデス~!!」

大声で叫ぶ男性の声がキャンプ場に響いた。
「ツッ」
チッと舌打ちしようとしたが、どうやっても「ツッ」にしかならないのは気のせいだろうか。
チッと舌打ちしようとすると、かなり意識してチを発音しないと「チッ」にはならない。
で、「ツッ」と舌打ちした相手は、どうやら子供を叱っているようだ。
日本人ではない事は、我慢スルデス、という少しおかしな日本語だったから分かった。
トイレの近くにテントを張っていた声が大きめのお国柄のファミリーだろう。

一体なにを我慢させようとしたのかは結局分からずじまいだが、どこの国の人の話し声であれ、ここは聖湖キャンプ場なのだ。
なぜ、今日に限って耳栓を持ってきていないのだろう。
「後悔先に立たず」
いや、ムスコが言っていた「後悔はあとにたたずむ」という、間違っているようで実は意味としては合っているのではないかと思う謎のことわざを思い出した。
ともかく、2、3年ぶりの聖湖キャンプだったので、「聖湖と耳栓はワンセット」ということをすっかり忘れていた。
真夜中の星空と静かな朝
時間はすでに0時近くになっており、すっかり目が覚めたのでテントで準備をしたりクネクネしたりして、昼間に行った湖畔へ向かうことにした。
少し薄い雲がかかっていてしばらくは星が見えない状態だったものの、15分ほど待つと天の川が見え始めた。

肉眼でもよく見える天の川を前にすると、UFOや宇宙人というものがこの広い空の向こうにいるのではないかと思えてくる(ような気もしなくもない)
こうやってヘッドライトを天の川に向けると宇宙人と交信できると韮澤潤一郎氏も言っていたような気がするが、特に何も起きなかった。

気付けば2時間以上もあれやこれやと真夜中の楽しい撮影を3時過ぎまで続け、もう見飽きてきたのでテントに帰って二度寝した。
さすがに朝のこの時間ともなるとキャンプ場は静まり返っていて、テントを開けるジッパーの音さえ大きく聞こえた。
翌朝。(というかもう朝だったけど)

いつの間にか日が昇って静かな朝を迎えた。
朝は朝でのんびり過ごせばいいものの、数分おきにはカメラを触ってしまい落ち着きなくあたりを徘徊していた。
写真を趣味にする前、もっと言うとブログを始める前はゆったりと過ごしていたような気がする。
ブログのための写真を撮る必要もなかったし、もっと鳥や風と会話をしていた。(つもり)
それが今や、シャッターを押したらどういう風に世界が写るのかが気になって手元に置いたカメラをちょこちょこ触ってしまう。

これがキャンプユーチューバーだと動画を撮るのにさらにバタバタするんだろうなと思った。
となると本当にゆっくりキャンプを楽しめるのは写真も動画も撮らない人ではないだろうか。
結局今回もじっと座っていられない、夜中に起きるために早く寝て焚き火も楽しめない、朝ものんびり過ごせないキャンプだった。
よし、次回のソロキャンプはカメラを家に置いて行こう。
ゆっくりと文庫本を読みながらコーヒをすするのだ。
(ムリムリムリムリムリムリ)

主にこのキャンプ場が舞台となった騒がしいキャンプの夜はこちら↓
コメント
こんにちは、
記事を読ませていただきました。
分かるような気がします。
ブログをやっていると尚更ですよね。
自己満足でいいと思います。