自分好みのガイロープ(キャンプ用ロープ)作り

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キャンプではロープがたくさんあれば何かと便利です。

ガイロープ(ガイライン、張り綱)は、通常テントやタープに付属していますが、さらにロープを追加しようとすると既製品の中から選ぶことになります。

ただ、メーカーのガイロープをいくつか見てみましたが意外と自分好みのロープがありません。

そこで、色の種類が豊富なパラコードから好きなものを選び、自在金具も購入して自分の好きな組み合わせのロープを作ることにしました。

パラコードとは

パラコードは、パラシュートコードの略でパラシュートと人を結ぶラインに使用されるコードです。

肩から上方に伸びている逆三角形の複数のラインの部分ですね。

キャンプ用のロープを検索した場合、基本的にはパラコード一択になると思います。

パラコードには軍用レベルのものもあり、使用されている糸の品質も異なるようですが、一般的な商用タイプでもほとんどが550lb(ポンド、耐荷重約250kg)なのでキャンプで利用するには十分ですね。

パラコードの太さを選ぶ

まず、ガイロープは主に3mm~5mmが市販されています。

これ以外の太さもあるかもしれませんが、コールマン、スノーピーク、LOGOSなど有名どころのキャンプブランドはほぼ4mmか5mmであることから、このあたりの太さがキャンプ用のロープとしては適当であることがわかります。

ロープの素材

ロープの素材はたくさんありますが以下主な3つを見てみます。

ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン。

比較すると以下のとおりです。

硬 さ強 度軽 さ伸縮性吸水性耐候性
ポリエステル
ナイロン
ポリプロピレン

ポリエステルは適度な硬さがあって結ぶ際に扱いやすく、また、耐候性が高いので一番キャンプのロープとして適しているように思います。

ナイロンはもっとも強度が高く、登山用ロープなどではナイロン製が使われています。伸縮性がありますが、水を吸う性質があります。

ポリプロピレンは3種類の中でも最も軽いですが、耐候性が低いので屋外使用では一番劣化しやすいという欠点があります。

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ポリエステルがおすすめ、ナイロンは解きにくい

今回、パラコードを選ぶにあたって安価ですが耐候性の低いポリプロピレンは候補から外し、ポリエステルかナイロンに絞りました。

まず、ナイロン製パラコードを購入しキャンプ場で使用してみましたが、自在の引っ掛かりがあまりよくありませんでした。

そして、ナイロンは伸びるので結んだときにロープが固く締まってしまい解きにくくなります。

引き解け結びしていてもロープを引っ張ると締まることがあり扱いにくいと感じました。

※ 引き解け結び・・・ロープの末端を引っ張るとほどける結び方のこと

後日、ポリエステル製のパラコードを買い直しましたが、ロープの硬さはポリエステルのほうがしっかりしていて全く別物。

束ねたロープを持つとその違いがよく分かります。

こちらがナイロン製。だらんと垂れているのでロープ自体に硬さがないことがわかると思います。

こちらがポリエステル製。ロープに硬さがあり、結ぶ際も扱いやすいです。

ナイロンはポリエステルに比べて柔らかく結びやすい反面、伸びる特性があるので、ピンと張ったつもりでも負荷が一旦かかると緩むこともあります。

レジャーで求められる強度ならナイロンでなくても十分だと思います。

ナイロンロープの扱いに慣れた人にすれば、伸びや柔らかさは気にならないのかもしれませんが、キャンプに使うロープであれば迷わずポリエステルをおススメします。

(※個人の感想です)

自分自身がどの素材のガイロープにしたいのかを決め、好みのガイロープを見つけたら素材の表記をよく確認して購入しましょう。

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好みの長さにカットする

45度でロープを張る場合、ポールの1.5倍の長さを目安に自在金具の調整用に余分を合わせます。

例えば、2mのポールであれば、ポール先端から地面までが3m。

自在金具を使って折り返すために1mほど余分を取り、合計4mとなります。

  • ロープの長さ=ポールの長さ x 1.5メートル + 1メートル (角度45°の場合)

あくまでも目安なので、張る角度によって好みの長さにするとよいと思います。

好みの自在を選ぶ

ロープを選んだところで、次は自在金具を選びます。

今回は村の鍛冶屋さんのアルミ自在を選択しました。

色は黒、赤、ゴールド、青、シルバーと色々あります。

必要なロープの本数分自在金具を購入してください。

末端の溶着と自在の取り付け

好みの長さにロープを切ったら、ライターやガスコンロなどで切り口を軽くあぶります。

あぶるとロープが溶けるので、少し冷めるのを待って形を整えます。

ボク自身はいつも指で整えますが、できれば濡れタオルなどを使ってヤケドしないように注意してください。

自在金具の穴に入るサイズに整える必要がありますが、もし穴に通らない大きさでコードの先端が固まってしまった場合は、あぶり直すかカッターやハサミで固まった部分を削るようにして整えてください。

次に自在金具の取り付けですが、への字型の自在金具の場合は下の写真の向きでロープを通し、端を結んでください。

次の写真のように自在金具の向きを間違えると、全く自在が効かずスルスルとロープが動いてしまいますので間違えないようにしてください。

完成!

個人的にはオリーブドラブなどの少し濃いめの色が好みですが、今回は少し視認性を重視して、タンカラーにしました。

パラコードは明るめの色から暗めの色、ミリタリー系のカモフラージュ柄など色々な種類があります。

メーカーが販売するロープで気に入ったものがなければ、金額的にもほとんど変わらない額で好みのロープが作れますのでおすすめです。

テントやタープに付属するロープが傷んできた場合のほか、好きな色のロープをアクセントにしたい方は試してみてはいかがでしょうか。

今回紹介したのはこちらのパラコードです。

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