
広島市と隣接する安芸高田市にある神乃倉山公園は、標高561メートルの神乃倉山にある公園で、桜や藤などの季節の花が植えられた山頂を中心にお花見などのスポットとしては有名です。
その一方で公園内にキャンプ場があることは意外と知られていません。
どんなところなのか今回泊まってみましたので紹介したいと思います。
キャンプ場の位置とアクセス
神乃倉山公園へのアクセスは、車の場合安芸高田市有留からのルートのみとなります。
有留までの道は白木町方面からの志和口向原線と向原方面からの道がありますが、志和口向原線はやや離合が困難な山道となるので広い道を通るなら向原方面からがやや安心です。
基本情報
料金:無料 予約:不要
チェックイン・チェックアウト:特になし 公園内には24時間入園可能。
利用可能期間:通年
いまどき、料金も時間もすべてがフリーなキャンプ場は珍しいですね。
公園内の位置関係
向原町有留の民家が並ぶ場所から一本道を進んで登ると、道なりに「キャンプ場」、「山頂」、「藤ヶ丘広場」、「パラグライダー場」へと続いています。

テントが張れるのは基本的にキャンプ場と藤ヶ丘広場の二か所になります。
以下、麓から行き止まりのパラグライダー場へ向けて道なりに公園内を紹介します。
キャンプ場
車でクネクネとした坂道を登って来て赤い橋が見えたらそこがキャンプ場となっています。
車の泊まっている位置の右側にキャンプ場入口があります。(写真は駐車場側から撮ったものです。)

「青年の丘キャンプ場」の看板があります。

キャンプ場と言っても広場があるだけですが、フラットな芝生の上で自然に溶け込んで過ごすことができると思います。

道路を挟んだ反対側には駐車場とトイレがあります。こちらは駐車場になっていますが、管理人さんによるとテントを張ることもできるそうです。

トイレは仮設となるので少しでもキレイなトイレがいい場合は、300メートルほど離れた藤ヶ丘広場付近にあるトイレを使う必要があります。

頂上とトイレ
キャンプ場を越えてさらに坂道を登って行くと山頂に到着します。

「神乃倉山山頂」と彫られた大きな石が目印です。ここからは眼下に街並みを見ることができます。

山頂を過ぎて50メートルほどの場所にコンクリート造りのトイレがあります。
作りは古めですが、仮設トイレよりはコチラのトイレの方が使いやすいと思います。
(ただし、夜は少し暗い・・・。)

ちなみに大便はボットンです。

トイレを過ぎてさらに進むと二又の道があります。
左側の砂利道を登ると藤の丘広場へ、舗装されている右側の道を下るとパラグライダー場へ続いています。

藤ヶ丘広場

轍があるのでおそらく車で登ってもいいのだと思いますが、人が多い時は注意してください。
広場まで30メートルほどの道はかなりデコボコとしています。

藤ヶ丘広場は円形の藤棚を中心に砂利敷きとなっています。

広場には立て看板があり、火気の使用場所は限られています。

広場はそこそこの広さがありますが、ほとんどが砂利敷きであることと火が使えるのはこのあたりのみなので、テントが張れる場所はこのあたりに限定されます。

ここに泊まってみましたが、キャンプ場というよりは公園にテントを張っているだけ、という感じです。
雰囲気重視なら青年の丘キャンプ場の方がいいかも知れません。

広場の入り口近くには水道があります。「青年の丘キャンプ場」にはこのような水道がないので、便利なのは藤ヶ丘広場ですね。

パラグライダー場
藤ヶ丘広場へ向かう道の反対側をしばらく下って行くとパラグライダー場につきます。
パラグライダー場の手前は車が7~8台止められるスペースがあります。

パラグライダー場は芝生が広がり、眼下には街並みを見下ろせる絶好のキャンプスポットです。
が!!残念ながらここにテントを張ることはできません。(管理人さんに確認済み)

テントを張ることはできませんが、チェアリングしてコーヒーを飲んだりすることは可能です。
訪問した日は分厚い雲海が広がっていました。対面に見えるのは荒谷山です。

ここでテントを張れたら最高なんですが、ルールなので仕方ないですね。
キャンプ場利用の注意点
こちらのキャンプ場では以下のとおりルールがあります。
・直火禁止 (焚き火台と焚き火シート必須)
・灰、炭は持ち帰り必要
・ゴミも持ち帰り必要
山奥のキャンプ場となり周囲は花や木に囲まれていますので特に火の利用には気を付ける必要があります。
まとめ
神乃倉山公園はキャンプ向けに決して設備が整ってはいません。
夜は明かりもなく真っ暗なので、雰囲気が合わない人もいるかも知れません。
どちらかというと少しキャンプに慣れた人向けですが、料金も無料でチェックイン・アウトフリー。夜は星がキレイで、季節によっては雲海も楽しめます。
キャンプができることはあまり知られていないので、それだけに穴場のキャンプ場でもあります。
泊りでキャンプをしなくても日帰りで季節の花や木を楽しめる場所なので一度訪れてみてはいかがでしょうか。
※キャンプ場自体は無料ですが、頂上の掲示板に募金箱がありますので気持ち程度でも募金をされてもいいかもしれません。(もちろん強制ではありません)
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