
ようやく訪れた今年の初キャンプは友達との金曜キャンプ。
あいにくの雨。
これまでであれば、雨予報でも当日は晴れ、というのが当たり前のような我がキャンプライフだったが今年はどうやら先行き不安だ。
数日前からの雨予報は変わらず、当日になっても朝からしっかりと雨模様。
気温が低ければ雪にでもなってくれるのだろうが、なぜだか気温は3月上旬並み。
ベチャベチャの地面の上で今年の初キャンプかと思うとやや気も引けたが、友達からは
「雨でもキャンプ行くよね?」
という連絡が来ており、これは「雨でも当然行くよね?」というなかば強制的なニュアンスが含まれていると理解した。
さて、行くことに決めたのはいいが、どこに行くか決まっていない。
なんとなく「香六ダム公園キャンプ場」もしくは「OUTDOOR FUN キャンプフィールド」のいずれかにしようということになった。
電話でサイトの状況を聞くと、どちらも雪が解けたうえに雨が降っているためベチャベチャだという。
とりあえずどちらにするか決めきれないまま、位置的にはほぼ隣り合っているので高速で向かいながら、
「あっちにしようか!」
「やっぱりこっちにしようか」
「いや、やっぱりあっちにしよう」
と優柔不断なおっさんのやりとりが道中の車内で続いたあと、最終的には二人とも行ったことがない「Outdoor Funキャンプフィールド」に決定した。

雨の中到着し、受付を済ませる。
(スタンダードサイト1区画1張り2000円と大人一人650円)
料金は2000円のスタンダードサイトだったのだが、この日は雨のため利用できる区画が限られているらしく、同料金でせせらぎサイトを使わせてもらえた。
なかでも利用したのは一番人気の区画で、週末であれば争奪戦必至らしい。
ひととおりの説明を聞いた後、サイトに車を横付けし設営開始。
去年の雪中ラストキャンプに続いて、友達のツールームテントをシェルター代わりにして過ごすことにした。

強い雨というわけではないが、ずっと朝から雨が降り続いているのにまったく水たまりがない。
水はけがめちゃくちゃいいみたいだ。
管理人さん曰く、サイトに敷き詰めた真砂土のおかげとのこと。
さらに「せせらぎサイト」の名のとおり、区画のそばには小川(?)があり大変環境がよろしい。

ちなみに「せせらぎ」というのは小さい川のことを指す言葉ではなく、水の音やその流れのことなのだ、とおっさんは今更知った。
だから区画のそばに「せせらぎが流れている」というのはたぶん間違い。
知らんけど。
とにかくせせらぎが聞こえて(?)大変環境がよろしい。
到着が17時だったためあたりはすぐに暗くなり、さっさと晩飯を食べることにした。
前回ダイソーメスティンで天ぷらに挑戦し、あれはあれでよかったのだが、揚げる手間が面倒くさいので冬キャンプの超ド定番外れなしの「キムチ鍋 feat.餃子&サリ麺」にしておいた。

紹介するまでもないが、サリ麺はキムチ鍋にぴったりだ。
韓国のインスタント麺だが今やどこのスーパーにでも売っている。
もし売り場に置いてなければ店員のおばちゃんを捕まえて、
「サリ麺おくれ」
と言えば、奥の倉庫から出してくれるはずだ。
念のためリンクを貼っておくが、わざわざアマゾンで買う必要はない。
今やどこのスーパーにでも売っているし、もし売り場になければ店員のおばちゃんを捕まえて・・・(以下同じ)
夕食はこれとアルコール2本だけだ。
なにを隠そうつい先日、定期健康診断のお知らせを受け、晴れてメタボ予備群(予備軍じゃないんだね)に任命されたので非常にお腹周りを気にしている。
メタボなど全く無縁の人間だと勝手に思い込んでいたが、最近ヨメに言われる「おっさん臭」に続いて目下のところおっさん化が進行しており、いよいよ人生の第3形態に突入しつつあるのではないか。
これはおっさん臭ではなくドルチェアンドガッバーナの香水のせいだよ、とヨメには言ってみたが残念ながら人生で香水をつけたことはなく信じてもらえない。
とにかくキャンプでの食事もサリ麺ダブルのみで終え、あとは友達とお互いの夫婦喧嘩の話などで盛り上がりながら、疲れていたので23時前には寝ることにした。

「雨の音をテントの中で聞くのは嫌いじゃない」
という友達(当然おっさん)のセンチメンタルな感情になんとなくうなづきながら寝袋に潜り込んだ。
この日も家からダウンロードしてきたAmazonプライムのウォーキングデッドを見ながら寝ることにした。
以前ならオーザックをほおばりながら見ていたものだが、メタボ予備群なのでそんなことはもうできないのだなぁ、と一筋の涙が頬をつたった・・・。
堕落した食生活よサラバ。
そう決意した哀愁ただようおっさんの夜は更けていく。

夜明け前に木から落ちる雨水のボタボタという音が気になって目が覚めた。
雨撤収確定である。
朝食は目玉焼きとハムステーキ。
こんなもの一口だ。

人間寝てしまえば、昨夜の決意などどこかへ行ってしまうようだ。
非常食として買っていたインスタント焼きそばを追加で食べることに何の躊躇もなかった。
次からガンバル。
という安易な決意をあらためて胸に刻んで撤収にかかった。
Outdoor Fun キャンプフィールドの今後が楽しみ
残念ながら雨のためあまり場内をよく見ることはできなかったが、このキャンプ場の感想を少し。
こちらの管理人さんは、大鬼谷キャンプ場にもたずわっておられたそうだ。
広島には各市町村に昔作られた公営のキャンプ場が70数か所(聞いたけど忘れた)あり、放置されたような場所や閉鎖された場所もあるらしく、役所がホトトギス遊園として管理していたこのキャンプ場を譲り受け(買い取って?)、あらたにアウトドアファンキャンプフィールドとして開拓中とのこと。
関東ではキャンプ場の競争率も高くそれぞれが知恵を絞って運営するためどんどんキャンプ場のレベルがあがっているとのことだが、広島近辺はまだその域には追い付いていないらしく。
キャンプ場について精通されている管理人さんが今後どのようなキャンプ場に発展させていくのか非常に楽しみだ。

キャンプ場内はせせらぎもあって雰囲気がよく、春以降には抜群に景色のいい湖畔のサイトもオープンするとのことだ。
フリーwifiや無料のゴミ回収など、利用者に嬉しいサービスも整っていて、今後の展開が楽しみなキャンプ場だ。
おわり。

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