
金曜日のソロキャンプ。
今回は海辺で天の川を撮ることをメインの目的として、初めて訪れるビーチへ向かった。
色々とステキな所だったので、場所はとあるビーチとしておこう。

午後2時過ぎに到着。
で、いつもの金曜日キャンプはだいたい夕方か夜に到着するのがお決まりのパターンなので、あまりに早い到着だとどうしていいかオロオロしてしまう。
せっかくたっぷり時間があるのでのんびり過ごせばいいものの、初めての場所はウロウロしたくなってしまう。
オロオロしてウロウロしてしまうのだ。
ひと通り島の中をドライブしたりして時間を潰したあと、キャンプ場へ戻ると近くの山へ登れるようだったので頂上目指して出発。

この日は急に気温も温かくなり、ビーチの見下ろせる岩場まで登ったところで疲れてしまったので、あっさりと頂上までは行くのをやめて引き返した。
汗ばむ暑さを感じ、もっと暑くなる夏なんてキャンプするもんじゃないな、と考えながら下山したが多分夏もキャンプするだろう。
誘わなくても来る男
ビーチへ戻るとキャンプ場の方と談笑をする見覚えのある男性がいた。
毎回誘ってもいないのにどこからともなく現れるえびかにさんだ。
※広島キャンパーの10人に1人はご存じの有名ブロガーさんです。
金曜日の誰もいないビーチを独り占めしたかったのに、えびかにさんは隣にテントを張り始めた。
少し邪魔くさかったが、話すにはビミョーに遠い距離感を保っているので、まあいいか、と気持ちを切り替えて夕食の焼き鳥を食べることにした。

どうやったらキャンプで楽に美味しいものが食べられるか考えた挙げ句、焼き鳥なら焼くだけで手間もかからないので、次のキャンプは絶対に焼き鳥を食べるんだ!
という信念のもと仕込んできた焼き鳥を炭火でじっくりと焼く。
20本近くを食べ終えたころ、えびかにさんがどうしても一緒に焚き火を囲みたいというのでお邪魔することにする。

えびかにさんは買ったばかりのカメラ(OM-1)を手に写真を撮りまくっている。
えびかにさんがOM-1を持っているのか、OM-1の機能の一部がえびかにさんなのか分からないくらい、とにかくえびかにさんとOM-1はほとんど一体化している。
OM-1は今最も旬なカメラなので少し触らせてもらい、ついでに下の写真くらい優れた防塵防滴性能があるようなので、是非とも海中に浸けてもらいたかったがその申し出は断られた。

そんなやりとりをしているうちに夜も遅くなったので、2時頃に撮り頃の位置に見えるであろう天の川の出現を待つため一旦仮眠をすることになった。
穏やかな波の音が睡眠用BGMのように聞こえるなか浅い眠りについた。
真夜中の撮影会
夜中の2時半。
OM-1が起きる気配を感じ、テントから出た。
(※注 分かると思いますがえびかにさんはすでにOM-1の一部なので以後OM-1と記載します)
空は雲ひとつなく、気温も高く、風もないという絶好のコンディションだ。
空には天の川が肉眼でも見え、ただのビーチがもはやOM-1とワタシにとってはテーマパークのような状態であった。

OM-1と一緒にカメラと三脚を持って浜辺ウロウロしながらひたすらシャッターを切った。
これが真夏のビーチならカメラを持ってウロウロしていたら白い目で見られそうだが、オジサンたちの撮りたいものは星なのだ。
少年のようにワクワクしながら同じような写真ばかりひたすら撮り続けていると、すぐに1時間、2時間が過ぎていく。
突如ワタシは天の川さんと記念撮影がしたくなり、10秒タイマーでシャッターを押し、浜辺へ走って25秒動かずに固まるという行為を数回繰り返した。(写真撮影の裏側)

そんな楽しい時間はあっという間。
まだ顔も出していない太陽の光は天の川を消してしまうには十分で、次第にカメラに写る空の色が夜中のそれとは違う色になってしまった。
言い回しが難しかったかもしれないので簡単にいうと、
夜明けだ。
まだまだ撮り足りない様子のOM-1は
「名残惜しいですね」
と一言つぶやいた。
薄暗い中でつぶやいたのはOM-1であってOM-1のほうではないようだった。
充実したキャンプ
撮影を終えたのは5時頃で、もうほとんど朝だったがそのまま起きておくのも寝不足になるので2時間ほどの仮眠を取ることにした。
波の音に加えて、鳥のさえずりがうるさかった 聞こえていた。

再び目を覚ますと海辺にしゃがみこんでいるOM-1の姿があった。
早朝の誰もいないビーチで用でも足しているのかと思ったが、よくよく見るとOM-1はOM-1を構えて砂浜でえびかかにか何かを撮影しているようだ。

興奮してほとんど寝なかったらしくOM-1を持ってまだウロウロしているのだ。
そんなわけで、一晩中潮風にあたっていたのできっとOM-1も汚れているはずだ。
この場合の汚れているOM-1というのはOM-1のことであり、OM-1の事ではない。
何が何だかわからなくなったので、もう一度ふりがなを振っておく。
この場合の汚れているOM-1というのはOM-1のことであり、OM-1の事ではない。
防塵防滴性能に優れているOM-1は泡洗浄も可能なようなので、きっと帰宅後はOM-1はOM-1を嬉々として洗ったのだろう。
残念ながらそれを直に見ることはできなかった。

OM-1のOM-1の話ばかりになってしまったが、今回の主な目的であった天の川の撮影を堪能し、久しぶりに充実したキャンプだった。
むしろキャンプをしに来たのか写真を撮りに来たのか分からないが、天の川が濃くなるこれからの半年ほどはキャンプでは寝不足が続きそうだ。
おわり。
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