
金曜日の夜キャンプは久しぶりの岩倉ファームパークキャンプ場へ。
今回はソロではなく、友達のNとNと三人でのいわゆるグルソロだ。
NとNだとややこしいので、便宜上、タケシとスネオとする。
午後から休みを取ってタケシを車で拾い到着したのは午後4時半。
すでに数組のテントがちらほらと見えた。
キャンプ場内の個人的に一番好きな場所を確保でき、早速テントを張ろうとしたところでタケシが寝袋の下に敷くマットを忘れたことに気付く。
タケシは、「この冬の時期マットがないと困るんだよ」と言って威圧するので仕方なくマットを貸してあげることにし、自分はテントではなくハンモックで寝ることにした。
ほぼ無風だったため思ったよりも寒くはなく、ハンモックでも問題なさそうだ。

夕方、仕事を終えたスネオから、「今から出る」との連絡がきた。
タケシと二人でスネオを待つこと1時間。
その間、食事も乾杯もお預けだ。
ようやく到着したスネオの高級ワンポールテントを一緒に設営し、午後7時過ぎ、ようやく晩メシとなった。
タケシとスネオと一緒にキャンプするのは6月以来となった。

ソロやファミリーでのキャンプもいいが、こういった友達とグダグダと話しながら過ごす夜も格別だ。
それぞれが自分の好きなものを勝手に作って食べるのだが、この季節、やはり体の温まる料理が一番。
三人とも偶然にも鍋。
タケシとボクはキムチ鍋、スネオはさすがのモツ鍋だ。
おっさんが三人集まれば、ガシャガシャな宴会のような夕食となる。

楽しさで寒さを忘れて焚き火すらしていなかったが、夜が遅くなるにつれて気温は徐々に下がってきた。
温度計を見ると2℃ほどになっていた。
風がないので数枚重ね着するだけで、まだそこまで寒さは感じない。
一方で、タケシは服を6枚ほど重ね、靴下も重ね履きしている。
靴下の重ね履きで、まるで靴を履いているかのように足はパンパンにふくらんでいた。
それだけ重ね着していて、なぜか靴はクロックスというのが意味がわからない。
スネオはモツ鍋を食べ終わると、おもむろに燻製器を取り出し、前日に仕込んできたというウィンナーを燻製し始めた。
サクラのチップにザラメを混ぜて燻製するのがコツなのさ、とスネオはYOUTUBEで学んだ知識を披露した。
実際にウィンナーは燻製の味が染み、ひと手間加えることでおいしくなっていた。
夜間もキャンパ―さんは増え、遠くでペグを打つ音が響き、その日は結局10組程度になっていた。
気温はグングン下がる。
0度くらいになるとさすがに寒くなってくるので、焚き火の火力をあげるため近くに落ちている松の葉を集めた。
松の葉はそこらじゅうに落ちていて、少しかき集めるだけで山のように集まる。

焚き火に松の葉をドサッと乗せると火がボワッと燃え上がる。
燃え上がった瞬間は本当に暖かい。
ただ、すぐ燃え尽きてしまうので松の葉を常に乗せ続けるという作業が発生した。
ドサッ、ボワッ
ドサッ、ボワッ
※松の葉をドサボワすると灰が舞いキャンプ道具にかかるので注意が必要です

ドサボワをひたすら繰り返すうちにいつの間にか0時を回っていた。
周囲に他のテントはなく、おとなしくドサボワをしていたので迷惑にはなっていないとは思うが、50ドサボワくらいしたところで集めた松の葉がなくなり寝ることにした。
ハンモックにはアンダーキルトをして、寝袋2重体制。

寝袋の中に寝袋をインしたいのだが、いわゆる封筒型のゴツイやつで、ましてやハンモックのうえではうまく潜り込むことができず、チャックを閉じれない状態で寝ることになった。
タケシにマットを返してもらってテントを立てることを考えたが、もはや深夜なのであきらめてそのまま寝ることにした。
寝始めはチャックが開いたままでも暖かいくらいで、このままAmazonプライムでダウンロードしてきた映画トラエモンを見ながらドラヤキをほおばるということをしたかったが、ハンモックのうえではドラヤキの置き場所がないのでこの日はそのまま寝た。
午前4時頃にはおそらく気温は0度を下回っていたはずで、寒さのために目が覚めた。
スネオはワンポールテントの中で、初めて使うというJackeryのポータブル電源で電気毛布にくるまれヌクヌクと寝ているのだと思うとうらやましくもあったが、翌朝聞いたら「強」のまま寝たため、3、4時間くらいで電池切れとなり寒さのため「ママー!」と泣いていたそうだ。
ハンモックの上で寝袋になんとか包まれながら、その後寝たようで寝てない状態が続いた。
何時になったのか分からないまま、とうとう目を開けてトイレに向かった。
便座に座ると暖かい。
こんなところに天国があったのか。
早朝なので誰も来ないだろうと考え、おしりだけポカポカ状態で20分ほどトイレにこもった。
あ、これは多目的トイレの不適切利用ではないかと思われるかもしれないが、便座の温度を「強」にしたいところをグッと我慢して「弱」で過ごしたのでご勘弁いただきたい。
トイレから出ると外が明るくなり始めていた。

ふとカメラを持って近くを散歩したのだが、カメラが冷えて手が凍えそうになったのですぐにハンモックの場所に戻った。
キャンプギアとしてのカメラ用手袋も必要だと痛感し購入を決意したが、ヨメのシズカには内緒だ。
時計を見ると朝の7時になっていた。
タケシとスネオもやがて起きてきて、またそれぞれが好き勝手に朝食を食べる。
寒い朝はまたコーヒーがうまい。
真夏の朝に飲むコーヒーより絶対にうまいと思う。

土曜日の朝なので続々と車が入ってきて、撤収前の9時頃には広場はそこそこテントが埋まった状態に。
岩倉ファームパークキャンプ場は今年から通年営業(1月1日、2日を除く)となった。
昨年までであればここは営業期間外だったので(一部の人を除いて)ほぼ人がいなかったのに、営業してみればこれだけの人が12月にも来るのだから、おそらくみんなが冬のオープンも待っていたのではないかと思う。

友達との楽しい時間はあっという間だ。
夕方、リムジンの迎えが来るまでのんびりするというスネオを残して、タケシと一緒に岩倉をあとにした。
ファミリーでの冬キャンプはまだ装備もなく行ける状態ではないので、また友達と一緒に雪中キャンプでもしたいものだ。
おわり。
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