久しぶりにソロキャンプに行ってきた。
当日は仕事だったが、何気なく「今日キャンプに行こうかな」というとあっさりとヨメ(※)の許可が下りた。
すんなりと許可してもらえて 少々戸惑う 大変ありがたい。
※このブログでは妻のことをヨメまたはヨメさんと記載しています。
近頃このヨメという呼び方がなぜか問題視されていますが、妻本人に聞いても世の中のそういう論調は「どーでもいい」と言うし、ボク自身も蔑んでそう呼んでいるわけでは当然ありません。
普段は「〇〇ちゃん」とか「ハニー」とか「スウィーティ」と呼んでいるし、文面にしたときにツマよりもヨメのほうがしっくりきただけなので細かいことは気にしないでください。
仕事帰りに向かったのは廿日市市の岩倉ファームパークキャンプ場。
いつもならどこに行こうかと迷うところだが、翌日に同市内で用事があったため選択肢としては一択であった。
すでに日は暮れていて、キャンプ場そばまで来ると川を挟んだ向こう側に焚き火やランタンの灯りが見え、それなりに場所がうまっていることがうかがえた。
実際に到着すると20組近くのテントがあったものの、まだ団地化するほどでもなく、適度な距離を保てるスペースが空いていた。
さっそくテントを設営しお湯を沸かす。
夕食は日本が生んだ偉大な発明、カップヌードル。
3分待つ間に焚き火を点けようとしたが、まるまる太った薪しか持ってきていなかった。
まだ19時前とはいえ辺りは暗く、いまさら薪を割るのも気がひけた。
多少の小枝と松の葉を集めてガストーチで着火を試みる。
ガストーチといえど、太い薪のままなのでなかなか火がつかない。
ひたすらあぶり続けようやく点火したころには3分以上経過し、カップヌードルはのびていた。
キャンプで焚き火をしたのは11月以来だ。
冬こそ暖をとるための焚き火のありがたさがあるはずだが、友達のテントの前室にストーブを置く引きこもりキャンプが続いたのでずいぶんと焚き火をしていなかった。
やっぱり焚き火はいいな、と思った。
そして煙たいな、と思った。
なぜか座る場所を変えても煙が自分に向かって流れてくるという、焚き火あるある。
やがて熾火になり、赤く光る薪を眺める静かな時間が心地いい。
22時までまでしっかりと燻されたあと、肌寒くなってきたのでさっさと寝袋に潜り込むことにした。
と、遠くで、
カン!カン!カン!カン!
・・・・・・・・・・・・・・・・。
カン!カン!カン!カン!
・・・・・・・・・・・・・・・・。
誰かが薪を割っているようだ・・・・。
一体こんな時間からなぜだろうかとも思ったが、のっぴきならない用事(仲間への合図のために狼煙をあげるとか、何かの儀式のための炎だとか)のために火を起こす必要でもあるのだろう。
こういうときのために耳栓を用意しているが、今宵もAmazonプライムの映画を見るため耳にはイヤホンをねじ込んだ。
するとアラ、不思議。
たちまちそこは映画館となり、薪を割る音も聞こえなくなった。
翌朝。
日の出前の起床。
寒くもなくすがすがしい朝だ。
お湯を沸かして、WEBアンケートのお礼としていちにのキャンプさんから送られてきたいちにのコーヒーを頂く。
兵庫キャンパーのいちにのキャンプさんは夫婦ともにキャンプ好きのようで大変うらやましい。
この三流ブログにくらべて、ウェブデザインも記事もマトモで大いに見習うべき点がある。
おいしいコーヒーを片手に軽く周囲を散歩したら朝食の時間。
前夜はカップヌードルだったので、さすがに朝はまともな食事にしようと思い、
めずらしく「和」な朝食を準備。
たまご納豆、カズノコ、サバのおろし風味、お吸い物。
お分かりかと思うが100均メスティンでコメを炊いた以外は調理などしていない。
見た目の華やかさこそないものの、まったく十分すぎる食事だ。
特にたまごと納豆を米と一緒に食うというのは日本人に生まれて幸せの極みだ。
午前8時を過ぎ、チェックインの手続きへ。
このキャンプ場は17時以降に入場する場合、受付が終了しているため翌朝に支払いをする必要がある。
管理人さん「おはようございます」
YAMA「おはようございます」
管理人さん「おひとりですか」
YAMA「そうです」
管理人さん「800円です。ありがとうございました。」
YAMA「どうも」
「おはようございます」「そうです」「どうも」
「オハヨウゴザイマスソウデスドウモ」
今回、キャンプ場へ向かい家に帰るまでの間に発した言葉はこの16文字のみ。
飯を食い、焚き火を見て色んなことを考えるが、それはすべて頭の中の会話であって、キャンプ中の約10数時間は無言で過ごしているのだからソロキャンプってあんがい暗い(笑)
近くのテントに小さい男の子とそのお父さんがいた。
おっさんになったからだろうか、言葉を発していなかったからだろうか。
親子が楽しそうに話しているのを見て柄にもなく、微笑ましいなー、と感じた。
ソロキャンプもいいけど早く暖かくなってファミリーキャンプ行きたいものだ。
おわり。
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