
[ ジュネーブ 4月13日 ロイター]
先日以下の記事でお伝えしましたキャンプ場予約をキャンセルせざるを得なかった男性から、取材班に電話がありました。
(前回の記事はこちら)
それは記者が遅い昼食を食べるため、辛いのが苦手なくせに最近ハマりつつあるメガ辛麻婆麺にお湯を満たした瞬間でした。
突然、事務所の電話が鳴りました。
今から食べようと思っていたところだったので、
「チッ!」
と舌打ちして出た電話の相手は先日取材した広島県の40代の男性でした。
楽しみにしていたキャンプを前日にキャンセルせざるを得なかった男性。
外出自粛となった週末は、前回できた500円ハゲの修正に割く時間もなく、自宅でひたすら長男(小2)のフォートナイトと次男(年長児)の相撲に付き合わされ、モンモンとした2日間を過ごしたそうです。
男性「それでも、まだ幸せでした・・・。
この先にはゴールデンウィークが待っていると思うと、よし!気持ちを切り替えよう、と思えたんです。
でも・・・。」
そこまで言うと男性は、話すのをやめました。
いや、電話口の向こう側で何か音が聞こえます。
「・・・ズズッ・・・ ズズッ・・・」
記者にはわかりました。
大の大人が鼻水をすすって泣いているのだと。
その後の男性の話はこうでした。
外出自粛となった2日間は、様々な葛藤があったようです。
比較的広い空間が保たれ、人と接することが少ないキャンプを諦めた自分。
一方でパチンコ屋の駐車場に車がたくさん停まっているのを見て複雑な気持ちになったり、キャンプに行けない日の晴天を恨んだり。
それでも気分を切り替えてゴールデンウィークのキャンプを楽しみに仕事に励んでいた月曜日。
とても充実した一日だったようです。
職場では、今後の状況次第では在宅勤務もありうるため、その対策を考える機会が増えていました。
男性の住む広島県では週末の外出自粛要請が出たものの、これ以上の自粛は
「あまり現実味のない話だ」
と、どこか思っていました。
予約サイト「なっぷ」でゴールデンウィークのキャンセル待ち登録をしていた男性には頻繁に「キャンセルが出ました」のメールが届くようになっていました。
それでも男性は、
「そんなにみんな急いでキャンセルしなくても」
と、高をくくっていたようです。
新しくタープも買ったしゴールデンウィークは頑張って予約した大山(だいせん)を見ながらのんびりするんだぁ。
楽しみだなあ。
と、久しぶりのファミリーキャンプを思い浮かべ、ひとりニヤニヤしながら夕方を迎えました。
男性の悲劇は一度のキャンセルでは終わらなかった
「県知事がゴールデンウィーク明けまでの外出自粛要請を出すらしい」
職場の上司からの突然のニュースでした。
「きゅうぅぅん」
と声にならない声を出した男性はトイレの大きいほうに駆け込み、用を足してもいないのにウォシュレットの水を出し続けぼうぜんとしました。
気付くとウォシュレットの温かい水は、タンクの水を使い切ったため、いつの間にか冷水に変わっていました。
男性「つまり、こういうことです・・・。
県知事はゴールデンウィークも外に出るなと言っているんです!!」
男性は語気を強めましたが、記者は、つまりも何もそういう事だろ、と心の中で思いました。
男性「ワタシもキャ、キャ、キャンセルするしかないのでしょうか?」
記者は、そんなことよりメガ辛麻婆麺を早く食べたいと思いました。
急速な広がりを見せ、収束の兆しがみえないコロナウイルス。
この男性のようにゴールデンウィークもキャンプを自粛する人がかなりいるのではないでしょうか。
「次男(年長児)と相撲をとっただけで体中が痛い。春場所はもう終わりにしてほしい」
男性が最後に話したこの言葉の真意が記者にはまったく意味不明でした。
ーー 引用 YAPOO ニュース ---
(コロナウイルスの1日でも早い終息と闘病を余儀なくされている方々のご快復をお祈りします)
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