
母なる地球を遠くから見守り、照らし、暖める。
…..偉大なる太陽。
ワレに力を与えたまえ・・・
って、キャンプや非常時に頼りになるのがソーラーパネル。
今回はPowerArQのSolar 120W 折りたたみ式を購入したので簡単にレビューしたいと思います。
Power ArQ Solar 120W ソーラパネル 折りたたみ式
外観とサイズ
キャンプでも見た目に気をつかうオシャレさんにはうれしいデザイン。
外観は取っ手部分が皮になっていて、街中を歩いても違和感なく持ち歩けるので、「あ、素敵なカバンですね」と街行く人に声を掛けられること必至です。

サイズは大きめのトートバッグといったところでしょうか。
重さは5kgで、持つとズシっとした重みを感じるので、持ち歩いているとカフェでひと休みしたくなるかもしれませんね。。(どんなシチュエーション?)
また、展開時のサイズは大体タタミ1畳に収まるくらいです。屋内だと意外と大きく感じます。
カフェで広げるとアレですが、キャンプ場などではあまり気にならないかと思います。

付属品はペグのみ
ソーラーパネル本体のほかに説明書と固定用のペグ3本が付属しています。

普通に使用するぶんには倒れたりすることはありませんが、風が強い場合は、このペグを使って足を固定しておいた方がいいかもしれません。

発電能力120Wはあくまで理論値
発電能力の目安となるピークパワー(最大発電量)は120Wとなっています。
これはいつでも120Wの電力が得られるというわけではなく、晴天時に、太陽光をパネル正面でしっかりと受ける等の好条件が必要です。
PowerArQ公式(説明書)でも、ピークパワーは ”あくまで理論値であり、通常、快晴時で60%~80%の発電量” と記載があり、70W~100Wが現実的な発電量となる計算です。
むしろ120Wの出力を得ることはほとんどの場合ないと思った方がよさそうです。実際、1月の晴天のポカポカ陽気で出力を測ったところ、50~60W程度でした。
発電効率は20%となっていて、一般的な太陽光発電システムの発電効率とほぼ同程度です。
出力ポートの種類

中央のパネル背面に出力ポートが備わっており、直接スマホなどを充電することができます。
また、MC4ケーブルがパネルから直付けで伸びていますので、これに変換プラグをつなげばポータブル電源を充電することができます。
出力タイプ | 端子数 | |
DC | 18V / DC5521端子 | 1 |
USB-C | PD60W (5-20V / 3A) | 1 |
USB-A① | 5V / 2.4A | 1 |
USB-A② | QC(クイックチャージ)3.0 5V-12V | 1 |
MC4ケーブル | ポータブル電源充電用 | 1 |
耐久性は意外に短い!?
ソーラーパネルの寿命は、いずれもパネル面の材質(ETFE素材)の寿命が約10年。
これはホームページにも記載のとおりですが、使用方法や保管方法によってパネル面だけでなく内部の回路などの寿命も考慮すると2~3年の寿命だそうです。(Smart Tapより回答)
使用環境や保管環境、持ち運びの頻度などで寿命は変わってしまうので、あくまで参考値とのこと。
PowerArQのソーラーパネルは3種類
PowerArQのソーラーパネルは現在3種類出ています。
折りたたみ式の120W
防水タイプの120W
折りたたみ式の210W
各スペックについては以下のとおりです。
折りたたみ 120W | 防水 120W | 折りたたみ 210W | |
ピークパワー | 120W | 120W | 210W |
電圧 | 18V | 18V | 22V |
電流 | 6.66A | 6.67A | 9.5A |
耐熱温度 | -10℃~70℃ | -14℃~65℃ | -10℃~70℃ |
発電効率 | ≥20% | ≥20% | ≥23% |
重量 | 5kg | 3kg | 7kg |
サイズ(※) | 53 x 51 x 3cm | 116 x 67cm | 69 x 55 x 3cm |
出力ポート | MC4/ DC / USB | MC4 | MC4/ DC / USB |
防塵防水性能 | なし | IP65 | なし |
以下、簡単な比較をしようと思いますが、まず、防水タイプ 120Wを選ぶメリットがほとんどないのでその点から。
防水タイプ120Wを選ぶメリットは少ない
防水タイプの120Wは折りたたみ式の二つに比べて選ぶ理由に乏しいです。
また、折りたたみができないので持ち運びには不向きで、出力ポートがMC4ケーブルしか対応していないため、基本的にポータブル電源しか充電ができません。
また、パネル自体の耐久性が2~3年となっています。
そんなわけで、PowerArQのソーラーパネルを買うなら、折りたたみ式が絶対におすすめです。
以下の比較では折りたたみの120Wと210Wに絞って比較します。
PowerArQ Solar 210Wとの比較
サイズと重量
120Wと210Wでは約2kgの重量差があります。2リットルのペットボトル1本分違うのは意外と大きいですね。
サイズは展開時の幅が11cm、高さが16cmの差ですので、そこまで差はないかと思います。
折りたたみ 120W | 折りたたみ 210W | |
重量 | 5kg | 7kg |
折りたたみ時サイズ(cm) (H:高さ、W:幅、T:厚み) | 53H x 51W x 3T | 69H x 55W x 3T |
展開時の幅 | 156cm | 167㎝ |
発電能力
基本的な発電能力については、120Wパネルが発電効率20%に対し、210Wパネルは23%と高く、電圧も22Vとなっています。
ポータブル電源につないだ場合の充電時間の目安はおおよそ以下のとおりで、210Wパネルは120Wパネルの約半分近い時間で充電する能力があります。
折りたたみ 120W | 折りたたみ 210W | |
PowerArQ mini(346Wh) | 5時間 | 3時間 |
PowerArQ (626Wh) | 9時間 | 5時間 |
PowerArQ 2(500Wh) | 7時間 | 4時間 |
PowerArQ 3(555Wh) | 8時間 | 4時間 |
PowerArQ Pro(1000Wh) | 13時間 | 7時間 |
210Wパネルは出力パワー 130Wで、ゼロから満充電になるまでの時間
120WパネルでPowerArQ Proを充電しようとした場合、13時間かかります。
13時間かかると真夏の日照時間(日の出から日の入りまで)でもギリギリなので、あくまで連続して80Wで出力した場合の参考値となります。
120Wパネルの場合、キャンプで連泊して2日目にもなんとか充電できそうなのは、PowerArQ3あたりまでですね。(しかも日照時間の長い夏)
PowerArQ Proを充電するなら210Wを買った方が間違いなさそうです。

購入するならセールを待つのがおすすめ
Power ArQ ソーラーパネルは定期的にセールが行われるため、特に急いで買う必要がなければセールを待ったほうがかなりお得に購入できます。
20~30%オフになるので結構価格差は大きいと思います。
通常価格 | セール価格 | 差額 | 割引率 | |
120W 折りたたみ | 29,800円 | 20,860円 | 8,940円 | 30%オフ |
210W 折りたたみ | 55,000円 | 44,000円 | 11,000円 | 20%オフ |
※表記のセール価格は過去のセールで確認できた価格ですが、この価格で今後販売されることを保証するものではありません。また、セールごとに値引き対象製品は変わるようです。
実際に使用しての感想

我が家はポータブル電源の購入に合わせて、非常時にはソーラーパネルもあれば安心だろうと考えて購入しました。
それとソーラーパネルでエネループ(充電池)やスマホを充電すれば、節電にもなるのではと思い、天気のいい日にはソーラーパネルを広げて充電したりもしています。ただ、広げる手間に対して節電の費用は微々たるものなので、日常的に使うものではないなと感じています。
また、キャンプにポータブル電源と一緒にソーラーパネルを持って行くかというと、一泊二日程度ならポータブル電源単体で足りるので持って行くことはありません。
二泊以上の連泊の場合であればもしかしたら持って行くかも知れません。しかし、本当に電気が必要なのは冬か夏くらいだし、電源サイトであればわざわざソーラーパネルを持参することもないでしょう。
そういう訳で、日常使いの節電やキャンプ用途には必ずしも必要とは言えません。
個人的にソーラーパネルをおすすめするのはこんな方です。
・連泊や長期に渡るキャンプなどの予定がある方
我が家は万が一の時にはソーラーパネルがある、という点で購入してよかったと思っています。
ポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせでさらに安心感が増したのは間違いないです。
どのように考えるかはそれぞれですが、ご自身の用途に合わせて気になった方は購入を検討してみてはどうでしょうか!?
おわり
↓ポータブル電源 PowerArq3の紹介記事はコチラ


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