
暦の上では春だけど、2月なので当然寒い。
残念ながらファミリーキャンプ用の冬の装備がないので家族でのキャンプはまだ先だ。
なんとかキャンプ場へ近づくチャンスをうかがっていたら、たまたま世羅高原へ出かける用事があり急遽1泊しようということになった。
早速パソコンをピコピコしてホテルではなくキャンプ場を検索。
ちょうどよさそうなせらにし青少年旅行村のケビンを発見。
「台所、トイレ、五右衛門風呂、エアコンもあるから寒くないよ。」
とヨメに伝えると許可が下りた。
キャンプはできなくてもキャンプ場に行ける、という満足感を得るために電話をかけると「空いてますよ」というのですぐ予約。
キャンプブーム&混雑必至の土曜日に当日予約ができるなんてラッキーだ。
ケビンといっても寝袋で寝るし、五右衛門風呂を沸かすために薪を燃やすこともできる。
これはほとんどキャンプといっていい。
昼過ぎまでゴロゴロしておもむろに荷物を車に積み込む。
ケビン泊なのでホントのキャンプよりも準備が随分と楽だ。
せらにし青少年旅行村 ケビン泊
我が家からのんびり1時間ちょっとで到着。
16時チェックイン。

せらにし青少年旅行村にはケビンが複数あるが、3号ケビンだけが平屋で小さく他のケビンよりも安い。
(大人2人、子供2人の入村料+ケビン1泊で8,500円)
部屋の広さも4人なら十分だ。

キッチンと冷蔵庫。
食器類や調理器具は持参もしくはレンタルが必要。

トイレ(温便座。ウォシュレットなし。)

この青少年旅行村は第1~第4までオートキャンプサイトがあり、さぞやテントがビッシリ埋まっているだろうと思ったが、見る限り2組のテントしかない・・・。
キャンプブームと言うのはSNSやテレビの中だけの話なのだろうか・・・。

そのうち分かったのは他のケビンには誰一人泊まっておらず、村内には我が家を合わせても3家族しかいないようだ。
メチャメチャ天気のよい土曜日。
これはやっぱりコロナ自粛ということなのだろうか。
夕食後、空には満天の星空が広がっていたのでカメラを持って村内をウロウロ。

暗闇の中数十メートル先で何かがダダダダダッと走り回る音だけが聞こえる中、ビビりながらシャッターを切りつづけた。
この何かがイノシシならまだマシな気がした。
知らないニンゲンが暗闇の中でダッシュしていたらそのほうがよっぽどコワイ。
1人でいるのが心細くなり、せっかくの星空なので一旦ケビンに戻り、まだ起きていた次男を無理やり外に連れ出した。
「あれが北斗七星だよ」
「あれがオリオン座だよ」
「あとは知らないよ」
とスマホアプリを片手に教えてあげると、「星のカタチが分かって楽しい」と喜んでくれた。

湖畔に行って周囲を見渡すと、すぐそばにおにぎりのような山が見えた。

調べてみると黒川明神山(標高535m)のようだ。
キャンプ場から見ても高い山ではなく、朝の散歩程度にちょうどよさそうなので翌朝登ってみることにした。
ケビンに戻るとヨメ長男はすでにイビキをかいていたので、次男と五右衛門風呂に入浴。

五右衛門風呂は薪が3、4束あれば水から沸かすことを体験できる。(薪の販売あり 1束 370円)
当然、焚き火代わりに薪を燃やす気マンマンで準備してきたが、受付の方が
「蛇口からお湯がでます」
という驚愕の事実を述べたのでキョトンとなって、
「じゃあ蛇口からお湯を出そう」
と古き良き風呂焚きを体験することもなく、五右衛門風呂のカタチをした風呂に入った。
そして五右衛門風呂は薪で下から風呂釜自体を温めないと、ただの鉄なので触ると冷たいということに気付いた。
蛇口から出したお湯がみるみるうちに冷めていく・・・。

黒川明神山登山
翌朝。
黒川明神山に登るため6時に起床。
日の出が7時過ぎだったので急いで準備をして出発。
黒川明神山に登るには一旦キャンプ場から出る必要がある。
3号ケビンからは湖に出て第1オートサイトと体育館の間を直進すれば道路に出るので左折する。

100メートルほど道なりに進むと登山口があった。

登り始めは林間の緩やかな道が気持ちいい。

しかしすぐに登りの傾斜が強まり、つづら折りの道が続く。

ヒーヒーフーフーし始めて、ちょっとしんどいな、と思ったところで丁度山頂が目の前に。

登山口からスタートさせたストップウォッチを見ると9分ほどで山頂に到着。
キャンプついでの登山にはちょうどいい山だ。

山頂からはキャンプ場の湖が見えた。

うっすらとかすんだ空に太陽が昇る。
この日は多少の雲海が見れたが条件がよければもっといい景色が見れそう。
頂上はそこそこ広さがあり、しばらくコーヒーを飲みながらのんびりして下山した。

家族で初めてのケビン泊だったけど、キャンプと同じように星空や自然を満喫することができた。
まだ冬のキャンプ装備がない我が家には新たな選択肢が増えた気がする。
たまにはケビン泊もいいもんだ。
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